UI/UXは超重要です 〜Excelの壁を越えろ〜
こんにちは、ゴリラです。
私はプログラマー歴10年超の経験を持ち、これまで社外CTOとして多数のDXプロジェクトに携わってきました。
Twitterアカウントはこちら👇
https://twitter.com/dxsoudan
さて、前回の記事がかなり読まれ、みなさんの関心の高さが伺えます。
今日は、この記事の内容に補足する形で「UI/UX」について書こうと思います。
その前にまず、記事の内容についておさらいしましょう。
プログラマーでなければDXをするのが難しい理由は、ソフトウェアに対する知識と経験量の差だとお伝えしました。
プログラマーは日々ソフトウェアを使い、ソフトウェアについて考えています。
つまり、その豊富な経験から、UXが良いソフトウェアとは何かを知っている生き物なのです。
また、プログラマーはUI/UXが悪いソフトウェアがどんどん使われなくなっていく現場を数多く見てきています。
例えば、アプリケーションだけでなく、プログラミング言語においても使いやすい/使いづらい言語があります。
その開発体験の差が言語の人気度に表れるなど、プログラマーはソフトウェアの栄枯盛衰をよく理解しているのです。
そのため、DXにおいても、体験の差(UI/UX)が悪ければ、現場がExcelなどの他の使い慣れた手段を使った独自管理に走り、マスターデータが散在し一元管理体制が脆くも崩れ去ることをよく知っています。
UI/UXが良ければDXは推進し、UI/UXが悪ければDXは停滞する。
UI/UXとDXは切っても来れない関係なのです。
よく、DXツールの要件を議論するミーティングでは、機能の話ばかりに焦点が当たっている現場によく遭遇します。
これは非常に問題があると言わざるをえません。
その機能の配置や導線など、使い手の心地良い体験とは何かを含めた議論でなければ、そのDXツールの成果について適切に評価できないのではないでしょうか。
かく言う私自身も、社会人なりたての駆け出しプログラマーだったときは、「デザインなんて関係ない。機能さえ満たしていれば使われるだろう。」と考え、適当なデザインのアプリをリリースしていた時期がありました。
そのアプリが3ヶ月後に使われなくなったことは言うまでもありません。
Excelの壁を超えろ
どれだけUI/UXが重要なのかをご理解いただけたかと思います。
ここからは、DXにおけるUI/UXで注意すべき点を1つだけお伝えします。
それは、「Excelの壁を超えろ」です。
DXの障害となるものナンバーワン、それはExcelの誘惑です。
Excelとは、日本であればほぼ全ての仕事用PCに搭載されている、いわゆる「日本人にとってのエディター」です。
ドキュメントを作るにもExcel、画像を添付するにもExcel。
なんでもExcelで解決しようとするのが我々大多数の日本人ではないでしょうか。
そのため、Excelよりも優れた体験のデータ一元管理体制を作れるかどうかがDXの成否を分けると私は考えています。
「Excelで管理した方がラクじゃん」と思われた時点で、そのDXプロジェクトは瓦解します。
これを私は「Excelの壁」と呼んでいます。
では、どうすればExcelの壁を超えられるのか。
私は、ソフトウェア同士の連携、SPA(Single Page Application)がカギだと考えています。
ソフトウェア同士の連携とは、例えばメール配信システムと顧客管理システムを繋ぎこんで、顧客の段階に応じたメールを自動配信するといったものです。
他にも、顧客管理システムとBIツール(TableauやMetabaseなど)を繋ぎこんで、顧客満足度スコアをリアルタイムで集計できるようにするなどが挙げられます。
これらにより、現場に「Excel以上の便利さ」を実感してもらいやすくなります。
また、DXにおいて、SPAはWebアプリを採用する場合にはほぼ必須の要件だと私は考えています。
ここは意見が分かれるかもしれませんが、画面をリフレッシュ(更新)することでユーザー体験はほぼ確実に低下します。
Excelの壁を越えなければDXが果たせないのであれば、Excelと同様にリフレッシュが不要なソフトウェアでなければ厳しいと考えています。
さいごに
最後までお読みいただきありがとうございました。
後半はやや難しい内容だったかもしれませんが、「Excel以上に便利に管理できる手法でなければDXは失敗する」という主張には共感してくださる方が多いのではないでしょうか。
また、Excelでカバーできない領域としては、モバイル対応も実装すべきだと考えています。
ほぼすべての人がPCよりもスマホを使う時間が多いため、スマホで様々な操作ができることはExcelに対する大きなアドバンテージとなります。
次回もまた、具体的なDXなどについて共有していきます。
さて、さいごに宣伝させてください。
読者の中には、
「ゴリラの言っていることが全然わからんのだが・・・?」
「DX人材が身近に全然いないんだけど・・・?」
という方もいるかもしれません。
そんな方に、ゴリラが無料で相談に乗りたいと思います。
これからDXをはじめようとしている方、
DXをはじめたけど行き詰まっている方、
DXがそもそも何か分からない方、
どんな方でも歓迎です。
Xで気軽にDMいただければと思います。
この記事が何かあなたのお役に立てると嬉しいです。
それでは。