専門家の伴走によって、ひとり情シスから情シスチームへ。
情シス業務には、幅広い業務知識や専門性が求められますが、そのスキルセットを持ち合わせている人材が少なく、十分な知識をもった担当者を配置できるとは限らないのが現状です。
今回は総務労務の担当としてRepro株式会社(以下Repro)にご入社された平林さんが、未経験の情シス業務を引き継いで感じた課題と、「シスクル」を通して実感されたチームとして動けることの価値について、お話をお伺いしました。
■情シス領域の全体像が見えないモヤモヤからシスクルの導入へ
ーーReproにご入社された平林さんが、情シス領域を担当されるようになった経緯を教えて下さい。
Reproには、もともと総務労務担当として入社しました。その時点では情シス領域に携わっていなかったのですが、前任のコーポレートエンジニアが退職することになり、総務の業務と並行してヘルプデスクやセキュリティ対策といった情シス関連業務を引き継ぐことになりました。
前任者の担当範囲が広かったこともあり、自分ひとりで引き継ぐのが現実的に難しかったため、各部署にも一部の業務を担っていただくことで情シス領域のチームとして新体制がスタートしました。
しかし、組織的な都合によってその体制を続けられなくなってしまい、新体制がスタートして半年ほど経った頃からは、バックオフィスに関わる情シス領域はほぼ一人で担当することになりました。
ーーシスクルの導入前に抱えていた課題を教えてください。
情シス領域において、業務の全体像やあるべき姿などの前提知識を把握できておらず、何から手をつけていいのかわからなかったことです。
自社で解決したいことは個別に理解できていても、それに対する適切な解決方法や取りうる選択肢がぼんやりしている状態でした。
情シス関連のコミュニティ等も活用もしていましたが、前提となる自社特有の問題や制約の共有なしでは適切な課題感を伝えられない部分もあり、解決しきれていない課題が多かったんです。
その中で出会ったのが、担当者に伴走して課題解決を支援してくれるシスクルでした。
■担当者に寄り添って伴走してくれるコーポレートPMの存在
ーー他サービスと比べて「シスクル」のどんな点が決め手になりましたか?
まずは価格感ですね。限られた予算の中で、現実的に導入しうるサービスとしてはシスクルが有力でした。
またサービス内容の面では、コーポレートエンジニアだけでなくコーポレートPMがついてくれるのが何よりも魅力的でした。情シスの経験値が浅い自分にとって、エンジニアに依頼するための要件定義はハードルが高いものだと感じていました。
エンジニアとは言語が異なる部分がありますし、情シス領域で求められる知識は幅広いため、抽象度が高い課題に対する適切なコミュニケーションをとるのが難しかったんです。
シスクルのコーポレートPMは、まさにそのあたりのコミュニケーション課題を解決してくれる役割でもありました。複雑な議題に対しても、論点を整理した上でエンジニアとのブリッジ役になってくれる存在は、プロジェクトを進行する上で不可欠だと感じています。
ーー「シスクル」を導入して解決されたことはありますか?
まず、会社全体として具体的なセキュリティ対策が進められていることですね。IdPの導入やパスワード管理等、やるべき対策を着実に推進できています。
また、その過程で全社的なセキュリティ意識がより高まっていることにも大きな成果を感じています。コーポレートPMの方には、予算案作成やどのような方針で提案すべきかまでサポートしてもらえるので、経営陣に対してもセキュリティ対策の重要性やそれにかかる費用を適切に認識してもらえるようになりました。
現場でも、他部署でツール導入検討が行われる際に、事前にセキュリティ観点での相談がくるようになる等、全社的なセキュリティ意識の向上を実感できています。
■情シス領域の担当者として得られた成長実感
ーー担当者という視点で導入成果を感じることはありますか?
情シス全般の理解が深まったことで、他部署に依頼を行う際に『なぜそれが必要なのか』を明瞭に説明できるようになったことですね。
情シスからの依頼というのは、現場にとってどうしても面倒なことが多くなりがちなので、自分が深く理解できていないことでも他部署に指示を出さなければいけないという状況が苦しかったです。
社内に対して適切な情報を届けられるようになったことと、それにより精神的な負担が減ったことは非常にありがたい部分でした。
また自分の変化として、理解が深まるにつれて情シスのことを勉強するのが楽しく感じられるようになりましたね。個人的なことですが、導入してからの2021年上半期には、全社表彰式で弊社の行動指針『Be Proactive』を体現できていることで社内表彰を頂くこともできました。
このあたりの好循環が生みだせたことも、シスクルによる明確な効果だと実感しています。
■無意識レベルでセキュリティが守られている環境をつくりたい
ーー平林さんがこれから情シス領域で目指したいことはありますか?
『セキュリティ対策をしてください』ではなく『セキュリティ対策は整っているので自由にやってください』といえる状態をつくりたいです。全社に向けて、なにか対策を依頼している状態というのは、ほんとうの意味で十分な仕組みが出来上っていないと考えています。
私は、もともと総務として働く環境を改善することにやりがいを感じていたのですが、無意識レベルで働きやすい状態を作るという意味では、情シスと総務には共通する部分が多いと感じています。
目指しているレベルに達するまでの道程は長いですが、無意識に安全に働ける環境をつくるためにも、さらに改善を進めてゆきたいと考えています。
■一人情シスで悩みを抱えている方に向けて
ーー最後に、以前の平林さんと同じように、社内でお一人で情シスを担当している方に向けてメッセージはありますか?
情シス担当は、幅広い知識が求められる上で全社への説明を求められますし、本来会社の為にやっているのに、その業務特性から対立構造になってしまうことも多いと思います。
その中で、モヤモヤしたり不安を感じたりすることがあると思いますが、私の場合はシスクルの導入をきっかけに、伴走してくれる仲間ができることで多くの問題が解決できました。
専門家が同じ情シスチームになることで、課題解決の結果とプロセスが見えるようにもなりますし、一人で難しい状況にいる方は、シスクルのような外部リソースを活用する選択肢を視野に入れてみても良いかもしれません。
ーー本日は貴重なお話をありがとうございました!
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