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UniFi Dream Router導入記(4)


IPv6環境について

昨今、インターネットプロバイダ各社がIPv6サービスの提供を始めている。我が家の環境もIPv6環境に移行済みで今回のルーター交換でも引き続きIPv6環境を継承したい。
従来のIPv4ネットワークからIPv6ネットワークへの環境に移行することで回線の混雑を避けスループットが向上するといわれている。
少し技術的な話になるが、IPv6ネットワークに移行するためには、以下の準備が必要になる。

  1. インターネットプロバイダのIPv6サービスの利用を申請すること

  2. IPv6対応のルーターを使うこと

  3. ルーターの設定でIPoEプロトコルを利用できるようにすること

ということらしく、当初(1)を知らなくて入り口からつまづいてしまった。
(2)は最近のルーター機器であればIPv6に対応しているはずだし、プロバイダーからレンタルしているなら交換で対応する。
こちらのサイトにIPv4環境、IPv6環境の違いなどまとまっているので興味ある方は参照されたい。

前置きが長くなったが、世の中まだまだIPv4ネットワークを前提としたサイト・サービスが主流で、IPv6に対応しているのはGoogle、Youtube、Netflixなど一部に限られるため、IPv6ネットワークへ切り替えてしまうと多くのIPv4サイト・サービスが使えなくなるというところがポイントだ。

IPv6ネットワーク経由でIPv4サービスを使う

ネットワークに詳しい方なら常識の範疇だと思うが、IPv6ネットワークでIPv4サイト・サービスを利用するためには「IPv4 over IPv6」という仕組みによってIPv6ネットワーク上にIPv4パケットを乗せ、IPv4サイト・サービスの利用を可能とするわけで、この機能が実装されたIPv6対応ルーターが必要となる。

Ubiquiti製ルーターは一工夫が必要

「IPv4 over IPv6」の設定が必要なのだが実はUDRを含むUbiquiti製ルーターは未対応なので一工夫が必要らしい。日本国内にのみ採用されている仕組みが普及している関係が理由のようだ。
メーカー側でも日本での利用を前提とした対応を進めているらしく、最新のファームウェアでは一部サービスプロバイダに対応した。

具体的な方法として現状の回避策は、「IPv4 over IPv6」対応のルーターの配下にUDRを接続し、上位のルーターに任せてしまうということのようらしい。
本来はONUからUDRへ直結できれば良いのだが、「IPv4 over IPv6」未対応問題があることに加え、我が家では光電話を契約している関係上、HGW(光電話対応ルーター)を使わざるを得ないため、どうしても多段ルーターの構成になる。(個人的にはこの構成で良しとしている。)

たしかに初期設定は簡単だが・・

初期設定では案の定、UDRの設定はIPv4になっていたので、IPv6用の設定まわりは、こちらのサイトやその他、いろいろと参考にさせていただいた。

結果、無事IPv6環境の設定を完了した。
テストサイトで確認したが問題なさそうだ。

https://test-ipv6.com/でのテスト結果

初期設定の容易さは確かに感じるが、少し環境をいじるとなると他のルーターと同様、難しい技術用語や手順などと格闘しなければならない。

ただ、管理用コンソールはそっけない他社の操作画面と違い、ビジュアル的にも美しく、見ているだけで楽しい。
次回はその一端を解説したい。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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Osamu Arakawa
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