Mini3 ProのNDフィルターについて考える(続編)
さて、いよいよNDフィルターについての考察をしてみたい。Mavic3持ちの私がMini3 Proで撮影してみた個人的感想としては、
「これでええやん!」
AUTOモードでノーマル撮影結果を見ても、正直、「これでええやん!」という感じなのである。
以上は、4K60fps、Nomal、AUTOで撮影した映像なので観て欲しい。
カメラに詳しい方や、映像撮影に慣れた方であれば、これらの映像が一部「白飛び」していることが分かるだろう。
だからNDフィルター
というわけで、NDフィルターの登場となるわけだが、NDフィルターの使い方については、この映像が参考になると思うのでご覧いただきたい。
Air2の例だが、基本的にどのモデルでも大差はない。
フィルターの選択について
というわけで、ここからはマニュアル設定の話になる。
どのフィルターを使うかは、状況(場所、天候、時間帯など)で変わってくるので現場での作業となる。では、実際に見てゆこう。
これは、Mavic3の画面ということをまず、お断りしたい。
Mavic3は、ISO感度、シャッタースピード、絞りを個別にAUTOにしたりマニュアル設定にしたり出来て、かなり柔軟性が高い。
EV(露出)ゼロが最適値となるように調整する。
基準は絞りを全開放(F2.8)、ISO感度を100に固定する。
この場合、シャッタースピードが自動的に計算され、1/160となった。
4K30fpsを想定した場合の推奨値は1/60なので、NDフィルターを装着して調整する。
ND16を装着したら、シャッタースピードが1/60とドンピシャになった。
あとは、シャッタースピードをマニュアルに切り替え、固定して撮影する。
Mini3 Proの場合
では、Mini3 Proの場合はどうなるかというと、
マニュアルモードでは、絞りはF1.7固定なので、ISO感度、シャッタースピードの組み合わせを調整し、M.M(メータード・マニュアル)を0.0となるようにすれば良い。
(DJIのマニュアルに詳細な記載は無いが、恐らくM.M≑EVと考えて良さそう。)
この場合、標準レンズで4K30fpsなのでドンピシャになった。
試しに(Mavic3の)ND16フィルターをかざすと、シャッタースピード固定でISO感度が1600まで上げることでようやく、M.Mが0.0に近づいた。
整理をすると、Mini3 Proの場合はISO感度100、シャッタースピードが1/60(4K30fpsの場合)を基準とし、M.Mが0.0に近くなるようにNDフィルターを選択すれば良い。
まとめ
かなり大雑把な内容になってしまったが、これからの空撮シーズンを迎えるにあたり、Mini3 ProでNDフィルターを使用する機会が増えるだろう。
その場合、何を基準にフィルターを選択するかという基本的な考え方を整理してみた。
Mini3 Pro純正NDフィルターは、ND16/ND64/ND256だけなので、Air2Sのように、ND4/ND8/ND16/ND32などのようなセットが欲しくなる。
そろそろ、サードパーティ製のNDフィルターも登場してきたので、より選択肢が広がりそうだ。
Mini3 Proのカメラ性能を活かした空撮を楽しむためにもNDフィルターの使い方をぜひ研究していただきたい。
P.S
やはり、Mavic3のカメラ性能は高く、設定もきめ細やかでさすが、という感じであった。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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