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「5+4の壁を乗り越え続ける」がビジネスの変革のカギだと思います

政府首脳が、産学の有識者と相談してきている内容や各政府機関のデジタル化、DXへの対応方針をずーと見てきたことから、やはり、課題は5つの事柄と4つのスキーム作りだと実感しました。

グーグルやフェイスブックの最近のサービスの向上ぶりがすごいです。データを活用する仕組みをもつと、ユーザーの指向への提案をサービスの形にできるのか、と驚きです。半年程度の見直しは3カ月に早まっているように思います。

まずは、5つの課題。

① 役所の動きを知ること。

役所がビックデータのプラットフォームの準備を進めています。この動きを知らないと、有効な手は打てません。一企業が資金を出して公共のプラットフォームは作れません。

ところが経産省は、業界ごとにコストを分担して業界でメリットがあがるようにプラットフォーム作ってくれないかという方向を出しています。

農水省は農業と飲食店向けのプラットフォームを構築するプランがあり、AIの人材バンクを作るアイデアももっています。

こんな動きを放置してはまずい、とグーグルやフィンテックなどの外国企業は日本政府とのパイプ作りに取り組んでいます。

産学官のコラボが日本のDXのドライバーになる以上、役所担当がいないと話は進みません。

② ①の動きや業界の動きを見て、経営者がどんな思いでこれからのビジネスを進めていくのかを決めないと、話は動きません。

最悪なのは、ITの人材を入れて、これでDXの準備が進むと考えるケースです。無理です。ITとAIの組み合わせ、新サービスを載せるテクノロジーとプラットフォームがない限り、業務改善のシステム導入で話は終わってしまいます。入社したIT人材の方は、大変な苦労をしょい込むことになります。

GAFAがすさまじいスピードでデータ活用のビジネスのスキームを進化させ、その進化をスピードアップさせているから、こんなことになっています。

ゆえに、経営者だけが描ける次のビジネスビジョンがビジネス変革のキーです。改革では資金のムダ使いに終わります。

③ 次の課題は、ビジネスチャンスの発掘です。

今のビジネスを変革する道具は、ITとAI、テクノロジーとプラットフォームです。街の飲食店やお店がビジネス変革するのは、まずPCを入れ、グループウエアを入れ、従業員や取引先とデータでやりとりできる環境を作り、オンラインで商売できる形を作ることです。キャッシュレスの商売をやっていると、データがたまってきます。そのデータがビジネスの改善ポイントを示してくれます。

銀行ともデータのやり取り、取引先ともデータでやりとりし、古臭いメールや電話のやりとりはなくし、従業員のキャリア開発でAIを学んでもらう。

国が準備しているプラットフォームに参加して、そこからビックデータをひっぱりこんで、AIのパワーでビジネスを再構築する。

だから、①とかぶりますが、ビジネスチャンスの発掘が必要です。

④ さらに話は続きます。そうです、新しいビジネス、サービスの形を作っていく大作業があります。社内の反対派をどう仲間になってもらい、一丸となって、新サービスの準備を進めるか。DXをどう進めるか、専門家は、アナログの古い企業文化を捨ててもらわないと、いっています。

その準備作業こそが本丸です。人材も必要です。おカネもいります。何より、経営トップの強いリーダーシップがないと、業務改善に終わって、データパワーを活用した進化型のサービスを生み出すことは不可能です。

⑤ ④に絡んできます。日本はいかに勝ち抜くかという一社成長の文化。誰かと組むというのは、あくまでも二次的なもの。時代が変わって、誰かと組んで新しいビジネスの準備を進めないとうまくいかないようになりました。

いやいや、グーグルなどは1社で伸びてますが。。。

これは、伸びているビジネスの企業をがんがん買収して、中に取り込んでいるから、1社に見えるだけです。

新しいアプリを生み、ユーザーをもった企業を他の企業がぱくっと呑み込んでいくのは一つのチョイス、むしろ、足りないリソースを補ってくれる企業と手を組むのが一般的なやり方になります。

組む相手は、業界担当の役所、自治体、企業、それから大学です。大学と組まない企業は、テクノロジーの開発がうまく進まないので、BXの実現は厳しくなります。R/Dの機能を受け持つのが大学です。

国との関係は、補助金を取れるかどうか、だけではありません。そのパートナーシップのカギは、各役所のホームページに書いてあります。

さて、以上の5つをまとめると、以下のサークルになります。なぜ、サークルなのかというと、状況が変化していくからです。役所の動きも変わる、経営者の置かれている状況も変わる、ビジネスチャンスも。

BXサークル

次は、DX、ひいてはBXを実現するスキームです。

BXスキームとリソース

IT、AI、テクノロジーとプラットフォームの4つ。これがうまく連携することで新しいサービスのベースになります。

この上で、あなたの新しいサービスが動き始め、さまざまな要因で、サービスの改善と向上が求められることになります。

ITもAIもテクノロジーも新しいモノにとって代わられることが前提です。

人材、リソースが最大の課題になりますが、バランスいい人材配置をどうプランしていくのか、リソース(おカネ)の縛りもあります。どんなソリューションが考えられるのか、別の機会に。

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