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15.14:54 梨よ、どうしてそんなに美味しいの。

困った。
梨が美味しすぎる。
一人で、1玉をペロリと平らげた。
梨はそれほど高カロリーではなさそうなので、良しとしよう。
そう言いながら、冷蔵庫の中で冷えている残りの梨をいつ食べようかとワクワクしている。

午後のひと時、冷房の効いた部屋で梨を食べる。
これほど、良い祝日の過ごし方が他にあるだろうか。
ただ、今日は山の日。
山に思いを馳せるべきなのだろう。
ありがとう、山。

ありがとう、自然。

ありがとう、梨。

やっぱり、私の今の心は梨でいっぱいだ。
間違いなく、果物の中で梨が一番好きだ。

梨に心を奪われながらも、気になっていることがある。
それはスイカ。

実家で作った小玉スイカが送られてきたのだが、梨に占領された我が家の冷蔵庫には、スイカの入る余地がない。
もうそろそろ食べごろなのにどうしようか。

昔ながらに、大きな金盥に水を張って、氷とスイカを冷やす。
そんなことがしてみたい。そしてこの夏にそれはピッタリな気がするが我が家に金盥はないのだ。

水と氷はある。
あとはスイカが入るぐらいの入れ物。それが難しい。
このままでは、夏の風物詩であるスイカを美味しく食べられないではないか。
急に危機感に襲われる。

あれこれと思案してみても、我が家でスイカを冷やす術が思いつかない。

どうすれば。

かくなる上は、
食べよう。


梨を。

それが一番確実に冷蔵庫のスペースが空く方法である。
5個ほど食べれば、何とか小玉スイカが入りそうだ。

ということで、私はまた梨を食べることにします。
世界一好きな果物をそんな風に食べるのは不本意ではありますが。
と言いながら、食べる口実が出来たことが嬉しいのであった。


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