【第2回】オプション取引の基礎
みなさん、こんにちは!いつも、こちらのnoteをご覧いただきましてありがとうございます。
今回から、いよいよオプション取引の基礎について解説をさせていただきます。いきなり難しい単語がたくさん出てきますが、一度に理解しようとしないで、気楽にお読みいただければと思います。(言葉の意味なんて、いつの間にか覚えているものですよ!)
1)オプションとは?
まず、そもそも「オプションとは何か?」ということについてですが、よくオプションの本には以下のような文章の記載があります。
オプションを勉強しようとした途端、この言語明瞭意味不明な文章がいきなり出てきて、そっと本を閉じた経験のある方もいるのではないでしょうか。今回はこちらの文章の意味を理解することを目標にしましょう!
まず、こちらの文章の意味は一度置いておいて、オプション取引の例を見ながらオプションがどういうものかイメージしていきましょうね!
オプション取引の例
ある日突然、神が現れ、このように言いました。
すると、これを聞いたA氏は、こう考えました。
すると、これを聞きつけたB氏は、以下のような提案を実施しました。
これを聞いたA氏はこのように思いました。
A氏は、B氏からの提案を受けて『2か月後に100円/Lで石油を購入する権利』を30円/Lで売却することに合意しました。
取引から2か月が経過しました。神のお告げ通り大寒波がやってきました。A氏はこう思いました。
一方、B氏は、
ということで、A氏は、無事100円/Lで石油を購入し、現在の価格より安く購入することに成功しました。
一方、B氏は、現在の価格が150円にもかかわらず、約束どおり100円で売らなければならず損失を負うことになってしまいました。
これで取引きは終了です。これがオプション取引になります。イメージできましたか?
オプションとは?
それでは、あらためて最初のオプションの定義を見てみましょう。
A氏は、今回の取引きの中でこのような発言をしておりましたね。
つまり、オプションとは権利のことです。この権利を売買することをオプション取引といいます。今回の例では「石油を購入する権利」というオプションをA氏が購入したことになります。
原資産とは
では、オプションの定義にある「特定の商品」とはなんのことでしょうか?これは、オプション取引の対象となる資産のことを言い「原資産」と呼びます。今回の例では「石油を購入する権利」ですので、石油が原資産ということになります。
満期とは
次に、オプションの定義にある「決められた期日」についてですが、これは、その取引の最終的な期限のことをいいます。つまり「満期」のことですね。今回の取引きでは、2か月後という約束でしたので、満期が2か月後ということになります。
権利行使価格とは
次に「決められた価格」とはなんでしょうか。今回の例では、石油を100円/Lで購入する権利でしたので、100円/Lが決められた価格になります。これを権利行使価格といいます。100円/Lで石油を購入する権利を行使することができるので、権利行使する価格という意味で権利行使価格と呼びます。
プレミアム
最後に、B氏このような事を言っておりました。
B氏は、A氏に100円/Lで石油を購入するという権利を販売したので、その権利の費用(つまり権利金)として、前払いで3,000円を受け取りました。
この権利金のことをプレミアムと呼びます。
色々な難しい言葉がでてきましたが、纏めると下記のようになります。
オプションの買い手と売り手
オプション取引の登場人物について確認しておきましょう。今回のオプションの売買(権利の売買)において、A氏は権利の購入者、B氏は権利の販売者でした。
オプション取引において、A氏のことを買い手(Holder)、B氏のことを売り手(Writer)と呼びます。
また、権利を買うことをロングする、権利を売ることをショートするとも言いますので、こちらも覚えておきましょう。(これは、先物をやっている方がご存じですよね。)
2)まとめ
以上、本日はオプション取引の基礎について説明をさせていただきました。
初回から聞いたことのない単語がたくさんでてきましたが、何度も触れていくうちに段々と耳になじんできて違和感がなくなりますので、安心してください。
下記まとめを読んで復習しておいてくださいね。
本日も最後まで御覧いただきましてありがとうございました。次回の記事も御覧いただければ幸いでございます!