さすらいの友よ〜流浪の詩〜
辞書を引くと、映画の登場人物を例に
説明が載っていた。
一箇所にとどまれず、諸方をさすらう人。
日本のゴッホ・裸の大将こと
【🍙山下清】
柴又の町に落ち着くことなく旅から旅へのフーテン暮らしを続ける
【寅さん👜】
【故・渥美清役】
そのほかにも、
のような意味があるらしい。
だから中島みゆきの“流浪の詩”に
出てくるフレーズ
の意味は、
旅の途中、いつかはどこかの土地で定住を考えたけど
気づくと無意識に手早く荷物をまとめている自分の両手を止められなかった。
悲しみを捨てれずフラフラとぼうふらのように愛を求めてさまよい歩く。
もうすでに
わたしの故郷(ふるさと)と呼べる場所は
どこにも見つからなかった
のかもしれない。
流浪の詩(るろうのうた)/ちあきなおみ
作詞・作曲中島みゆき
さあママ 町を出ようよ
激しい雨の夜だけど
仕度は 何もないから
はだしでドアをあけるだけ
形見になるようなものを
拾うのは およし
次の町では そんなものは
ただ邪魔になるだけ
いつもこうなることぐらい
わかりきってるものだから
必ず町で一番
暗い酒場で ママは待つ
こんどは西へ行こうか
それとも南
愚痴はあとから聞いてあげるから
今は泣かないで
東の風が吹く頃
長距離バスが乗せて来た
あの人の黄色いジャケッツ
それから先は
おきまりどおりに家をとび出した
遠い遠い昔のこと
何度も 人違いをしたわ
あの人には めぐり逢えず
旅から旅をゆく間に
顔も忘れてしまってた
それでも 旅を忘れて
悲しみを捨てて
ひとつ 静かに暮らしてみるには
わるくなりすぎた
いつか東風の夜は
あたしの歌を聴くだろう
死んでも 旅をつづける
女の歌を聴くだろう
片手にママと名付けた
黒猫を抱いて
暗い夜道で風を呼んでいる
声を聴くだろう
東の風は いつでも
長距離バスを乗せて来る
あの人の黄色いジャケッツ
それから先は
おきまりどおりに 家をとび出した
遠い遠い昔のこと
風は東風 心のままに
いつか 飛んで飛ばされて
砕け散るまで
だから
風は東風 心のままに
いつか 飛んで飛ばされて
砕け散るまで
あえて安住の土地を持たない暮らしを
楽しんで生きているひとたちが
この世にたくさん
星の数ほど
いる。
日本はもちろん世界中にもたくさんいるのだ。
これからは大学も通学スタイルがマイナーになり、
色んな場所からリモートで教授の授業を受講するのがメジャーになったとしても、それはそれで面白そう。