【初めての方向け・あらすじ】1話あらすじ
小説「アスタラビスタ」は挿絵付きの長編小説です。
作者の武道経験・人生経験などから生まれた作品です。
タイトルである「アスタラビスタ」とは、スペイン語で「またいつか会おう」と言う意味。「もう会えないかもしれないけれど…」という意味を含んだ、別れの挨拶です。
構想は二年ほど前からあり、noteにて投稿をはじめてから、もう一年が過ぎました。
イラスト・本文ともに、すべてリンス一人で行っております!
そのため、更新スピードは少しゆっくりです。
それでも、私にとってイラストも小説も、とっても大切なものです。
現在、第4話まで、なんやかんや突入した「アスタラビスタ」
読むのも一苦労なくらい溜まってしまったので、いっちょここで
アスタラビスタ1話全7パートをまとめてみました!
これを読むだけで、本編1話は完全把握できます!キリッ!
ですが、おまけとして本編へのリンクも貼っておきますので、「イラストをよく見たい!」「詳しくみたい!」という方は、ぜひどうぞ!!
(まとめることができて、大満足ですっ!キリッ!)
1話 part1
主人公・紅羽はその日、マンションの17階の手すりに立っていた。下の非常階段から聞こえてくる男2人の会話を聞きながら、チャンスを待っていた。
紅羽は手すりから飛び降りると、驚異的な身体能力で非常階段へと乗り込み、見ず知らずの若い男に刃物を持って襲い掛かろうとする。
自分の意識はあるが、何か別の感情に突き動かされていたのだ。
襲い掛かろうとした直前、紅羽は2人の男ではない、もう一人の人間の存在を感じる。
襲い掛かられた若い男の髪は、突如としてオレンジ色へと変わり、襲い掛かって来た紅羽の刃物を寸でのところで止める。
突然の容姿の変貌に、何が起きたのか理解できなかった紅羽は、愕然としている間に若い男に押しのけられる。その勢いで背中を打ちつけた紅羽の体から、黒髪の男が出てきた。
黒髪の男はマンションから飛び降り、逃走しようとする。若い男は、黒髪の男が何者であるか知っているようで、共にいた男が追おうとすると「追っても無駄だ!」と止める。
若い男は髪色以外、何も変わってはいなかった。だが、紅羽はそれら以外の根本的なところが、先ほどの若い男と違っているように感じた。
そして紅羽は我に返り、自分が人を殺そうとしていたことを理解し、混乱に陥る。
1話part1本編はこちら!
https://note.mu/duty/n/n15f3e7565748?magazine_key=mc7bbe15ebe2d
1話 part2
紅羽の身体に異変が起こる。それは動悸と痙攣、吐き気という症状だった。
彼ら2人は紅羽を自分たちの住んでいるマンションの一室に運び入れる。若い男は心配そうに紅羽の様子を見ていたが、先ほどまでオレンジだった髪の色は、茶髪へと戻り、跡形もなくなっていた。
年上の男は「憑依された後遺症じゃない?」と誰かに尋ねる。彼らは2組のはずだった。
すると「いや、多分違う」と、知らない男の声が……
若い男とは別の、オレンジの髪色の男がもう1人いたのだ。
「混乱するな。落ち着け」とオレンジの髪色の男に言われるが、症状が治まらない紅羽。
ふと、自分のポケットに薬を持っていたことを思い出し、探したが、この日だけ紅羽は薬を持ち歩いていなかった。
1話part2本編はこちら!
https://note.mu/duty/n/n9851ecba36f4?magazine_key=mc7bbe15ebe2d
1話 part3
焦る紅羽に若い男はコップに水を汲んで持ってくる。紅羽はそれを飲んだが、余計に吐き気に見舞われる。咄嗟に口を押さえると、オレンジの髪色の男はビニール袋を手に、紅羽の背中を擦る。
「我慢しなくていい。全部出した方が楽になれる」とオレンジの髪色の男は言った。
それは紅羽にとって久しぶりの「許可」だった。
治まらない紅羽の症状に、若い男は「救急車を呼んだ方が」と提案する。しかし、
オレンジの髪色の男は、紅羽を家まで送ってやろうと提案する。
紅羽の様子を見ていたオレンジの髪の男は、紅羽の身体の異変が精神的なもので起きているということに気づいていたのだ。そして紅羽が欲している薬が抗不安薬だということに。
1話part3本編はこちら!
https://note.mu/duty/n/n6e049e2c6404?magazine_key=mc7bbe15ebe2d
1話 part4
彼ら三人にアパートまで車で送ってもらった紅羽は、オレンジの髪色の男・雅臣に背負われて、自分の部屋の前に来た。雅臣は紅羽に部屋の鍵を持っているか確認する。
だが紅羽は家の鍵を閉めた記憶はなく、気付いた時には既に彼らのマンションにいて、若い男に襲い掛かろうとしていた。
自分がどうしてあの場にいたのか、どうやってあの場に足を運んだのか、まったく覚えていなかった。
何かを察した雅臣は、しばらく考え込むと、静かに紅羽の部屋のドアノブへと手を掛ける。
1話part4本編はこちら!
https://note.mu/duty/n/n8311e3e5e24d?magazine_key=mc7bbe15ebe2d
1話 part5
部屋の中には誰もいなかった。中に入ると、部屋の窓が空いていた。紅羽は大学から帰って来てすぐにベッドに倒れ込んで眠ったが、窓は閉め切っていたはずだった。
雅臣は紅羽をベッドに寝かせると、抗不安薬のありかを聞く。
男三人がかりで自分を介抱し、家にまで送ってくれた彼らの優しさに、紅羽は気持ち悪さを感じていた。
とあることから人間不信に陥っていた紅羽にとって、彼らの優しさは大きすぎたのだ……。
1話part5本編はこちら!
https://note.mu/duty/n/nc64094816e2f?magazine_key=mc7bbe15ebe2d
1話 part6
見つけた薬と水の入ったコップを、雅臣は紅羽に手渡した。
すると、「相談できる相手がいるのなら、遠慮せずに相談した方がいいぞ」と紅羽に助言する。
彼の言葉に、紅羽は力なく笑いながら「相談できる相手が、いなかったんです」と答えた。
雅臣は、紅羽に明日の予定を聞く。「今日のことで、聞きたいことがある」というのだ。紅羽は大学の講義があったが、こんなことが起きた翌日に大学へ行けるはずもないと思い、了承する。
そしてふと、先ほど、自分が若い男に襲い掛かったことを思い出した。
「気にしなくていい。お前は被害者だ」と雅臣は慰めてきたが、紅羽は自分の気が狂ったと考える。
「人を殺そうとしました」と呟いた紅羽に、雅臣は「頼む。気にしないでくれ」と申し訳なさそうに俯く。
紅羽が他人に襲い掛かったことについて、彼は何か詳しい事情を知っている様子だった。
彼は「明日車で迎えに来る」と言う。「正直、あんなことがあった直後に、お前を一人にしておくのは心配だ」と。
そして雅臣は部屋の中を見回して、「何か書くものはある?」と紅羽に尋ねた。
1話part6本編はこちら!
https://note.mu/duty/n/n92035c51386e?magazine_key=mc7bbe15ebe2d
1話 part7 1話完結
胸の上に手を置くと、動悸はもう治まっていた。
雅臣は紅羽に自分の連絡先を教えた。「何かあったら、遠慮せずに連絡していい」と。
紅羽は初対面の男から連絡先を押し付けられ、気持ち悪さを感じた。別に深い関係になると決まったわけではないが、それでも自分の中の何かが嫌がっていたのだ。
「そろそろ帰る」と、ようやく紅羽が待っていた言葉を雅臣が口にすると、「玄関から帰ったら、お前がわざわざ起きて鍵を閉めに行かなきゃならなくなるから」と玄関から自分のスニーカーを持って来て窓の前に立った。
去り際、雅臣は「何も、気にしなくていいからな」と言い残し、アパートの二階である窓から飛び降りて、彼は2人の男が待つ車へと帰って行った。
1話part7本編 1話完結 はこちら!
https://note.mu/duty/n/nfe45ddf60285?magazine_key=mc7bbe15ebe2d
いかがでしたでしょうか?
少しでも楽しんでいただけましたら、幸いです☆
雅臣は何を知っているのか。
一体何者なのか。
紅羽はなぜ、抗不安薬を飲むに至ったのか……。
興味がありましたら、ぜひ!「アスタラビスタ」本編へ☆彡
2話全パートも、少しずつまとめていきたいと考えています!
ぜひ!お楽しみにっ!!
Byリンス