別に問題はない(詩)

たとえばの話　僕の脳みそがドロドロに溶けて
それでもアルコール以外愛していなくても
別に問題はない

丘の上に立つ　誰も側に居て欲しくはないのさ
風の音を聞きながら朽ちていくのを待つ
別に問題はない

聖者の行進は　笛の音で血湧き肉躍り破滅する
舌を沢山持ってた男はお家に帰ったよ
別に問題はない

朝靄を啜る　安っぽいコーヒーと一緒にして
部屋には何の音も残ってはいない
別に問題はない

仲間と喋る　中身なんて吐瀉物と消えていき
脳みそがドロドロに溶けていく
別に問題はない

丘の上に立つ　騒ぎ立てる人々の行進を見てる
嘘くさい先導の袖にコーヒーの染み
別に問題はない

たとえばの話　誰かが物語を始めたとしても
物語から退場して忘れられても
別に問題はない

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