校庭でアリを眺める(詩)
乾いた砂の上にシミを作る
砂はそれを飲み込んでいく
アリジゴクのようにね
天邪鬼で片付けたくない
側だけなら別にいらない
アリを踏み潰すようにね
名前で切り貼りして 種族値振らないでって
ああ、もう、いい天気だなあ
蹴る足の力は強く
タイマー、6秒を切っていく
へー、すげーっていってる僕
ただひたすらに殺したい
乾いた唇を舐め回していく
垂れた血が生き物表している
食べられたアリのようにね
名前で呼んだりして 分かった顔しないでって
ああ、もう、いい天気だなあ
蹴る足の力は強く
タイマー、6秒を切っていく
なんとなく拍手送る僕
ただひたすらに殺したい
蹴る足の力は強く
圧倒的な幼さは
何もかもぐるぐる回って
最後は吐き気に還っていく
蹴る足の力は強く
タイマー、僕にセットされる
ぼけっとゴールを見てる僕
ただひたすらに殺したい
殺したい
殺したい