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[ひとことお題]#1 桜

さくら【桜】
バラ科サクラ属の落葉高木または低木の一部の総称。(中略)日本に最も種類が多い。園芸品種が非常に多く、春、白色・淡紅色から濃紅色の花を開く。
                                                         広辞苑より

桜は日本人にとって親しみある花のひとつであると思う。
おそらく日本の多くの学校に植えられ、卒業式や入学式といった大きな節目の行事の時期に花が開くからだろう。

桜の咲くこの季節、
いつも当たり前のことではあるのにひっかかってしまうことがある。
それは卒業式・入学式と桜の開花から散っていく過程のことだ。
卒業式といえば「別れ」入学式といえば「出会い」、そして一般的に「別れは寂しいもの」で「出会いといえば嬉しいもの」だと思う。
それなのに桜は卒業式のときに満開になり、入学式のときには散っている。

私はそれがなんだかちぐはぐだなと感じるのだ。

私の安直なイメージだが、満開の花は嬉しく、散っていく花は寂しい。
年によっては入学式のときには葉桜になっていて、見た目としては残念だなと思ってしまうことがある。若葉という意味では入学式らしいものだとは思うけれど。
イラストの多くも卒業式の絵には散っていく桜、入学式の絵には満開になっている気がする。

出会いと別れと花の咲き方のイメージなど人間の勝手なのはわかっている。
それに卒業式入学式がこの春の時期なのも日本だからだ。
深く考えたことがなかったがこのイメージは日本人ならではなのだなと書いていて気づいた。
他の国ではこの入学卒業と関連する花ってあるのだろうか。日本は四季があるからなにかに関連する花のイメージを持ちやすい可能性もある。ちょっと今度調べてみようかな。

このちぐはぐを解消するためには
「卒業式は満開の桜で送り出し、入学式は若葉の成長に期待する」
というイメージを持つのがいいのかもしれない。

ちなみに私は桜が散っていくのを眺めるのが好きだ。桜吹雪をとても美しいと思う。
そして私は桜が散るのと同時に暖かい季節が来るのだなとホッとする。
日向ぼっこが気持ちのよい季節が早く来てほしいな。

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