男はなんやかんやいってもキレイな女が好きなのよ
私の母はとても頭のいい人ですが、巷でいうところの「天然さん」です。
ときどき「どこから飛んできた!?」というような角度で強烈なボケぱんちをしかけてきます。油断禁物です。でも、いつもまともに受けている娘の私です。
そんな母の名言&迷言です。
「どれだけ多く内定をとっても入社できるのは一社だけ。どれだけ早く内定をとっても入社するのは四月から」
私は超のつく就職氷河期世代なんですが、振り返ってもあれは何だったんだ?というぐらい辛い日々でした。
私が内定をとったのは七月です。
今はどうかわかりませんが、あの頃は六月には就職活動は終わっているイメージでした。だから六月下旬になって、まだ一社も内定をもらえていなかった私は焦ります。
この言葉は、そんな私に母がかけてくれたものです。「だから焦らなくていいのよ」と。
言われた瞬間、母と二人で大笑いしました。
「ほんまやな~」「でしょ~?」
二人でゲラゲラ笑ったんですが、よく考えたら企業もどんどん採用を終わらせているのに、何をのんきなことを言ってるんでしょう。
でも母のあの言葉は、まぎれもなく私を救ってくれました。
これは、いろんなことに言えると思います。
例えば、友人に「りんちゃんはいろんな男の人から告白されて羨ましい」と言われたことがあります。彼女の勝手なイメージです。
あのとき、彼氏いない歴=年齢だった彼女は誰とも付き合ったことがない事態に焦っていると話していました。
今、私と彼女は二人とも自分の好きな人と結婚して、その人との愛しい子供がいて幸せに暮らしてます。
結局、どれだけたくさんの人を愛しても、どれだけたくさんの人に愛されても、夫婦として一緒に歩むことができるのは一人だけ。私はそのたった一人が見つかれば十分だと思います。
逆に言えば、そのたった一人が見つからなければ、どれだけたくさんの人を愛しても、多くの人から愛されても寂しい気がします。
「いつまでもキレイでいなさい。男はね、なんやかんやいってもキレイな女が好きなのよ」
結婚前夜に言われました。
「今までありがとうございました」と言った私に母が返した言葉です。
衝撃過ぎて自分がなんと返事をしたか、その後の会話が全く思い出せません。
いやいや、お母さん。
結婚前夜って、思い出話とかしてお互い涙を流し合って感動するもんじゃないの?
何、男はキレイな女が好きって(爆)
しかも「特にあの人、美人好きやと思う」って、自分の婿を何だと思ってんの(笑)
でも、まさにその通りかもしれません。
キレイな女が好きというより、男性は女性の外見に強いこだわりがある気がします。
私が男性と付き合って一番驚いたのは、彼らが好む女性の外見が見事に確立されていることでした。
例えば、私の元彼が私のあとに付き合った女性は私にそっくりでした。別に彼は私が忘れられなかったわけではありません。私の前に付き合っていた女性も私に似てました。
キョウにいたっては「僕の奥さんとあなたは同系列の顔」と言ってたぐらいですから、自覚があるのでしょう。
私が懇意にしている美容師さんはある女優さんが好きなんですが、奥さんはその女優さんにそっくりです。
私は付き合った男性に私の何に興味をもってくれたのかきくのですが、碁の先生が答えてくれたとき、元彼たちと共通点があることに気が付きました。
まるで画像の説明をきいてるみたい、と思ったんです。
ある男性なんて、私が横に座ったときの話をしてくれたんですが「耳たぶにほくろがあって、この人はなんてところにほくろがあるんだってドキドキしました」と言われズーム画像だなと思ったことがあります。女の目がインスタントカメラ(古っ)なら、男の目は一眼カメラかもしれない。
ちなみに母の言葉はもっと深いです。母は「幸せでいろ」と言いたかったようです。
「女がキレイでいる」条件ってなんでしょうか。
毎日丁寧に肌をお手入れする。エステに通う。食べるものに気をつかう。
化粧のテクニックを身につける。運動する。
どれも当たりだと思いますが、私は一番は幸せでいることのような気がします。
幸せな人はやはり美しいです。
美がいかに心と繋がっているか、よくわかります。
よく「男は40過ぎたら自分の顔に責任をもて」と言いますが、これは女性にも言えるんじゃないかな。
母は「幸せになるんだよ」と願いをこめて「綺麗でいなさい」と言ったらしいです。
お母さん、安心して。
キレイかどうかはわかりませんが、今の私はとても幸せよ。