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【臨床検査技師】チームはただの「箱」じゃない


検査室ってただ人が集合しているだけじゃない。

なんなら分野ごとに分かれているだけでもない。

その中でもそれぞれポジションがあって、役割があって。求められる動きも違うし、目線のベクトルも違う。そこまで指示できてチーム作りでしょ、と思う。

これやるためには少なくてもデスクに座ったままでは不可能。みんなの様子知らないとできないし、問題が起きたときには細かい調整も必要。


だから基本的には、分野間で人の貸し借りはしない前提で組む。経営の判断だったり、規模の問題でまたぐことはありだけど、そうしなくてもいいならそのほうがいい。

もしかしたら検査室をチームと呼ぶことに抵抗というか違和感がある人もいるかもしれない。個人的には部署と呼ぶと明らかな縦関係を明示しているようで、あまり好きではない(好みの問題もあるかもしれないが、こういう言葉って大事にしたい性格)。

なので、このnoteでも「チーム」と呼びたいと思う。


チームの空いたポジションをどう埋めるか?
最低でもどんな動きを求めるか?

ということもリーダーなら指示すべき。
そんな難しいことではないと思うんだけど……。これができないリーダーや役職が多すぎて。みんな、自分のことしか考えてない、いかに自分が楽できるかってことを優先してしまうからうまくいかないし、メンバーから(部下という言い方も好きじゃない)の信頼も得られない。


そうやって普段から細かいかもしれないけど、チームが円滑に動くアクションをとっていれば、メンバー・スタッフも共通見解になって、その場に責任者がいなくても判断できたりする。そうやってチーム全体の力をあげていくことが、強いチームを作り上げるし、底力のある集団になる。


少なくても上司(技師長)が尊敬されない、指示を仰ごうと思えないチームは、やってることバラバラになる。これは間違いない。そしてコンセプトもビジョンもないから、誰も成長しない。成長してもそれはここの頑張りによるもの。決してチームによるものではない。タチの悪いのは学会発表とかで成長した気になってしまってる人。これはいけない。それって環境によるところも大きいことに気づいていない。


サッカーでもいくら良い選手を集めても、チームコンセプトや戦略、戦術が悪かったら試合に勝てない。これとまったく一緒。

結局チームとして動くものなんだから
「複数人でどう動くか?」
「どう連携していくか?」
「それで最終的にどんなことをしたいか?」
というところまで考えておく。

これは変わってもいい。
まずは考えることが大前提。


正直、これができるかどうかで、検査室の未来が決まると思っている。理想論だと言う奴もいるが、できる。これは断言できる。

なんでも医師のリクエストや経営判断に流されているままでは、崩壊を起こすし、結局なにをしたい検査室なのかがわからない。

そんな職場に魅力はないから、どんどん質の悪い検査室になるし、まともな人材も入ってこなくなる。そんなところで働いている人はさっさと辞めるか、クーデターでも起こしたほうがいい。


ここでいう「良い人材」ってのは、決して意識高い系ではない。むしろそれは害。口だけ人間には用はないし、自分のキャリアだけあげたい人間にも用はない。それはほかでやってくれっておもう。その逆も然り。やる気がない、ただ家から職場が近い、スイッチマンになって楽にお金を稼ぎたいって人もいらない。それもほかでやってくれって思う。


このご時世に贅沢かもしれない。

でも良い検査室を作ろうと思ったら、チームに目線を向けられない人間はほんとうにいらない。邪魔でしかないし、一回採用したら簡単に切れない日本では、それがチーム崩壊につながることもある。採用はギャンブルに近い(どうせ面接では見抜けない)し、どうしようもない側面も確かにあるが……。


ただどんな人材でも、チームコンセプトがないことには始まらない。


これもすべて、リーダーがどれだけ頭と身体をチームに捧げられるかが勝負。

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だぴてぃ@noteプロクリエイター
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