妙法幢

趣味で脚本を書いている者です。

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最近の記事

ニュース見てると不穏な空気が流れてるけど、ここにいる限りは至極平和なんだよなぁ...

    • 8月28日から9月5日まで中国美術館で開催されていた現代詩書法作品展に行きました。お気に入りは解小青先生の作品。最近、作風が変わった感じ。少し力強くなったかな?

      • ガビーン!!創作大賞2024へ応募したけど、一つの部門に二つの作品って違反だった。今の今まで知らんかった…

        • 近いうちにまた行きたいな。溜場は、北京で一番好きな居酒屋溜場さんです。

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          北京で一番美味しいイタリアンだと思う。Bottega。

          北京で一番美味しいイタリアンだと思う。Bottega。

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          帰って来たドラゴン

          『帰って来たドラゴン』《2Kリマスター完全版》の予告編です。劇場で鑑賞したかったのですが、折角の好機を逃してしまいました。自己嫌悪…

          帰って来たドラゴン

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          倉田保昭さんの舞台挨拶

          倉田保昭さんの日本凱旋50周年記念『帰って来たドラゴン+夢物語』の舞台挨拶です。数年前に北京空港でお会いして以来、お顔を拝見できていないので、久々にお会いしたかったのですが… 残念!!

          倉田保昭さんの舞台挨拶

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          「身のほどを知れ」第七話

          ○1.駅前 通勤ラッシュで人の行き交いが多い。 制服姿の沙織と夏海の二人が仲良く連れ添ってやってくる。 【夏海】 「あんた、ケガ治んの早くない?」 【沙織】 「だって大した傷じゃなかったもん」 【夏海】 「あれが⁈ あんた、おかしいって!」 【沙織】 「(笑顔で)いいじゃん、別に! もう治ったんだから」 沙織と夏海は、自動改札を通って駅の中へ入っていく。 ○2.駅の構内 楽しそうにおしゃべりする沙織と夏海が、ホームへ向かうエスカレーターへと向かう。 挙動不審

          「身のほどを知れ」第七話

          「身のほどを知れ」第六話

          ○1.江ノ島邸の玄関前(夜) 階段を上るようにして地表へ現れる沙織。すぐさま屋敷の玄関のほうを振り返る。 【沙織/紅葉鬼人】 「……」 沙織は自分の人格に戻りながら玄関へ向かうと、ドアのハンドルへ手を掛ける。 【紅葉鬼神】(声) 「待て」 【沙織】 「(じっと動かず)何?」 【紅葉鬼人】(声) 「……いいや、すまぬ。気のせいだったようだ」 【沙織】 「もう! ここに来てビビらせんのなし」 沙織が、すんなりとドアを開ける。 【沙織】 「(嘲るように)不用心なん

          「身のほどを知れ」第六話

          「身のほどを知れ」第五話

          ○1.公園の出入口 高級車の前の外でタキシード姿の久米が甲斐甲斐しく沙織を待っている。 傷口を庇いながら沙織がやってくる。 久米は沙織に深々とお辞儀する。 【沙織】 「(絶句して)⁈」 顔を上げる久米。肉片と肉塊を掻き集めて接着したような血塗れの容貌で無表情。 【沙織】 「(唖然として)……」 沙織に乗車するよう促す久米。動作が拙い。 【紅葉鬼人】(声) 「(楽しげに)これが迎えか」 【沙織】 「痛っ!(深手の傷を押さえる)」 露出度高めのナース服を着た玉

          「身のほどを知れ」第五話

          「身のほどを知れ」第四話

          〇1.黄泉比良坂 にわかに落下が収まると、沙織は広大な暗闇の世界に一人立っている。 【沙織】 「ここって初めて会った時の……」 【紅葉鬼人】(声) 「覚えていたか。娑婆と黄泉の狭間よ」 【沙織】 「今、死にかけてるってこと⁈」 【紅葉鬼人】(声) 「いいや、生きたまま来た」 【沙織】 「……なら、いいかな?」 【紅葉鬼人】(声) 「(鼻を鳴らし)珍妙な娘だ」 【沙織】 「で、何すんの?」 【紅葉鬼人】(声) 「ちょっとした鍛錬だ」 【沙織】 「やめてよ、変

          「身のほどを知れ」第四話

          「身のほどを知れ」第三話

          ○1.裏通り ショッピングモールの立体駐車場に面しており、並行して私鉄の線路が敷かれている。道行く人や車はまばら。 トートバッグを提げた沙織。澄ました顔で歩いてくる。 沙織から少し離れた後方を私服警官AとBがつけている。 【紅葉鬼人】(声) 「肝が据わったな」 【沙織】 「ヤケクソなだけ」 SE)教会の鐘の音 【沙織】 「? この付近、教会なんてないよ?」 鐘の音がおさまるや否や、周囲の景色が峠に一変する。 【沙織】 「⁈」 沙織は、その場に立ち尽くす。

          「身のほどを知れ」第三話

          「身のほどを知れ」第二話

          ○1.マンション 東京都下にある中層の古い建物。 正面玄関へやってくる沙織。立ち止まって上層階を見上げる。 【紅葉鬼人】(声) 「立派な館ではないか」 【沙織】 「なつぽいのお父さんが借りてくれてるんだよ。高校進学してから、ずっと」 【紅葉鬼人】(声) 「豪放磊落な御仁だのう」 【沙織】 「あたしたちのこと、すごく心配してくれてて。うちが貧乏なの知ってるっていうのもあるけど」 【紅葉鬼人】(声) 「その恩にも報いねばな」 【沙織】 「(正面玄関を見つめ)……」

          「身のほどを知れ」第二話

          「身のほどを知れ」第一話

           一四〇六年の信濃国。大姥山に棲む山姥で外法使いの紅葉鬼人(88)のもとへ、大和防(56)と名乗る山伏が地元守護の放った刺客としてやってくる。その正体は、人に憑依しては転生する術を駆使して生き長らえている大伴仙人(年齢不明)であった。紅葉鬼人は大和坊を撃退するが、自らも封印されてしまう。  そして、現在。阿藤沙織(17)は、親友の多岐夏海(18)と大学合格の記念旅行で消息不明となる。大姥山でトレッキング中だった。夏海や看護師の玉藻(27)、沙織を救助した江ノ島(36)、医師の

          「身のほどを知れ」第一話

          「御用改メ」第一話

           北海道警察函館中央本部の刑事課に勤める新米刑事の宮下総司(24)は、突如として本部長の山野内正明(53)から環境管理課への異動を直々に命じられる。そこは窓際とされ署内では忌み嫌われていたが、実際には土方歳三の亡霊を切り札とし、超自然現象に起因する事件事故を捜査する部署だった。特に霊感が強い者だけが配属されるため慢性的な人員不足であり、前任の立花亮栄(32)が突如として失踪してしまったことによる臨時の処置であった。  宮下が失意のまま帰宅する途中、山姥を追う土方歳三(35)と

          「御用改メ」第一話

          「御用改メ」第三話

          〇1.アパートのリビング(夜) 廊下で壁のスイッチを使って灯りを点ける宮下。カーテンを開け放ったままの部屋に入ってくるや、紙袋をテーブルに置いてソファへ腰を下ろす。 【宮下】 「(一息吐き)……」 ニタッウナルペの影が窓の外を素早く横切る。 【宮下】 「?(窓を振り向く)」 何の変哲もない窓の外。 SE)紙袋の擦れる音 【宮下】 「(紙袋を見て)―喰うか……」 宮下は紙袋を手に取って開き、中をのぞき込む。 【宮下】 「うわっ‼(袋を投げ捨てる)」 テーブル

          「御用改メ」第三話