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【翻訳】ディーノ・カザレス、Fear Factoryの新シンガーを語る

どうも、弾青娥だん せいがです。今回の投稿も、メタル音楽関係の話題です。

取り上げるのは、無機質で無慈悲な印象をもたらしてくれるインダストリアルメタルを私に教えてくれたアメリカのベテランバンドFear Factoryです。サウンド的には、こういう感じです。

バンドの創設者でもあり、現在のバンドの中心人物であるギタリストのディーノ・カザレス(下のサムネイル画像で真ん中にいる人物です)が、20年近く在籍していたバートン・C・ベルに代わる新シンガーについて少し素性を明かしています。


ディーノ・カザレス、Fear Factoryの新シンガーを語る:36歳で「あまり知られていない」存在

"Everblack"ポッドキャストが行なったばかりのインタビューにて、Fear Factoryのギタリストであるディーノ・カザレスがもう一度、バートン・C・ベルが脱退してから2年以上が過ぎたバンドの新たなボーカリスト探しのことを打ち明けてくれた。新シンガーの素性を長らく隠すという決断について、ディーノは(Blabbermouth.netが文字に起こしたところによると)「要は、誰もがものすごいロックスターの人間が加入するのを期待しているということだ。けれども、それは全然違う。新加入のシンガーはあまり有名じゃない。Fear Factoryのファンのなかには正体を知っている人もいるはずだが、ちゃんとは分かっていないだろう。すごい才能の持ち主だ。『ディマニュファクチャー』、『オブソリート』を歌った頃のバートンといえばこの歌声だ、と思わせる歌声をしている。若い人物でもある――36歳だ。俺より若いだろう」

"Fantasm"ポッドキャストでの別の対談において、ディーノはFear Factoryのシンガー探しのことを考え込んで、こう語っている。「人材を見つけるのは本当に骨の折れることだ。1年はかかった。(バートンが)クビになってすぐに新しいシンガーを見つけたと思われるが、それはノーだ――探すのにまるまる1年くらいはかかった。たくさんオーディションもした。いろんな人がチェックして欲しいボーカル音源、映像を出してくれた。素晴らしいシンガーがいっぱいいたし、良い奴らばかりだったから、選ぶのは難しかった……本当にやりがいのあることだ。難題がたくさん生じるのは当たり前だ。そういうものだ。まあ、楽しみだ。本当に立派な奴に巡り会えたと思っているよ。世に出すのが待ちきれないし、少しでも早く前に進みたい」

先月、ディーノは"Everblack"ポッドキャストに、新しいFear Factoryのシンガーに求める資質について次のように語っている。「俺たちが32年前に引き継ぎつづけているバンドに敬意を払える存在が必要だ。だから、そういう奴には、いろんなパートをその意図通りに歌えるようにあって欲しい。とはいえ、新曲も歌っていくことで、自分の個性も出せていけるだろう」

ディーノは、Fear Factoryの新シンガーが2021年にリリースされた『アグレッション・コンティニュアム』に続くアルバムの楽曲制作に取りかかっているとも明かしている。

ディーノ曰く、「良い感じだ。新譜制作が始まったところだから、要は曲の執筆もスタートしたばかりだ。4曲くらい着手している。順調だね。全部が良い流れに乗っている。スタートしてから2週間半になる。今回の執筆作業は今のところ刺激的だね。今やっている4曲だが……どう言うべきかーーお決まりのやつだな」とのことだ。

9月にディーノは"The Jasta Show"にて、Fear Factoryのファンたちが新シンガーの素性を知るのは数ヶ月先のことになるだろうと語っていた。

「Fear Factoryの新シンガーと新作はStatic-Xとの(北米)ツアーの直前に発表される予定だ。2月末が最初のライブだから、シングルと新シンガーの発表はその直前だ。それからーーライブツアーだな」とディーノは発言した。

Nightrageのボーカルを務めたアントニー・ハマライネンがFear Factoryのシンガーの座をかけたオーディションを受けるも合格に至らず、今年2月、インタビューでFear Factoryの新しいフロントマンは「イタリア出身の人物」と主張している。

4月、ディーノは"The Garza Podcast"に、For Factoryの新シンガーは正体がひとたび明かされれば、一部のファンから必ずや出てくる批判の声に感情面で対処する用意ができているとも語っている。「ファンは覚悟ができているだろう。スキル面で言えば、期待にしっかり応えてくれるだろう。だが、「ツアーへの臨戦態勢」はまったくの別物だ。願わくは……俺たちがしてきたようなものでなくとも、ツアーの経験がある程度そのシンガーにあることだ。全米ツアーになれば4週間から6週間はかかることもある。それから、ヨーロッパに飛んでさらに4、5週間を費やして、アメリカに戻ってもう一度ツアーをやって、次に南アメリカでもう数週間を費やして、オーストラリアに行ってまた2、3週間ツアーに出て、翌年の計画をたてる、という流れだ。多分、このシンガーは公表されたら、あらゆる批判に対処できなければならない。きついところだろうけれど。「バートンみたいな歌声じゃないなぁ」と言われても、それは当然だ。俺に必要なのは、このシンガーだからな……実際、バートンのような歌声だ――バートンみたいに昔の曲もやれる――けれども、前進する限り、このシンガーには自分らしさを持ってほしい。確信しているが――Fear FactoryをFear Factoryたらしめる秘策がこちらにはまだあるものの、新シンガーには自分の色も持っていてほしい」

ディーノはさらに、Fear Factoryのメインを飾る「チャンスをあげるなら知らない人物に」という昨年の発言を取り上げた。ディーノはこう語った。「まあ、誰も知らない人間ばかりを探しているというわけでもなかった。ありとあるタイプ(のシンガー)を探していた。男性シンガーが、または女性シンガーがその役目を果たせるなら、誰も知らない人間にああいうチャンスを与えるな、確実に。誰に対しても俺はオープンだった、と言っているのさ。性別、知名度に関係なく――誰にもチャンスを厭わず与えたい思いがあった」

2020年9月、バートン・C・ベルはFear Factoryを脱退する公式声明を出し、自分にとって信頼も尊敬もできない人物と「手は組めない」と語った。

『アグレッション・コンティニュアム』はニュークリア・ブラスト・レコードを通じて2021年6月にリリースされた。このアルバムは主に2017年にレコーディングされたため、ドラマーのマイク・ヘラーに加えてディーノ・カザレスとバートン・C・ベルもフィーチャーしている。



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