懐かしいという時間が

 さみしい。づめ子です。

 わたしと、数少ないお友達と、秋葉原のお話です。

 

 もともと、ネットでもどこでもお友達を作ることを積極的にしないタイプなのですが、奇跡的なつながりと私の気持ち悪い執着でお友達になってくれたお嬢様・ご主人様が数えられる程度にいます。笑っちゃうのが、そこそこどころではないとんでもなくお強い人たちばかりだということ。札束で秋葉原を殴るような人たち。こわい。つよい。

 昨日、ラインを交換しているお嬢さまに「いま電話できる?」というラインが届きました。電話があまり得意ではないので「何事~~~???」と思いながらもいいよー!と返しました。しばらくして、お嬢様からライン電話の通知、電話を取るボタンをタップし、スマホを耳に当て、届いたのは。

「づめちゃん!!!!」

 推しちゃんの声でした。

 続けざまにお嬢様の声も聞こえ、「チェキ送るからなんのポーズがいい?」とのこと。

 いや、は?いいひとすぎん???

 地方に住んでおり、諸々の事情から東京に行けないため、もう半年以上推しちゃんたちに会えていません。お嬢様が「あれだったらチェキ撮って送るからね!」と以前Twitterでの会話で言ってくれたことがありましたが、まさかガチで実現してくれるとは思っていませんでした。

 推しちゃんの声が何より一番きました。電話越しの声はこんな感じなんだ。私のこと忘れてないんだ。声だけでもかわいい。好き、すき、すき。展開が理解できずに、ほぼ叫んでいた電話の会話の中で、少しだけ泣きました。

 そして、BGMで聞こえてくる、秋葉原特有のもえもえソング。秋葉原でしか流れないようなカワイイを詰め込んだ曲がそこそこの音量で聞こえてきて、「ああ、懐かしいなあ」と思いました。

 懐かしいと思ってしまうほどに、空いた時間が悲しい。

 別に好きで東京に行ってないわけじゃないし、めちゃくちゃに会いたいし、チェキだってとりたい、生産性もない会話をして、ただかわいい大好きと伝えて、帰りにもっとああすれば良かったなと後悔して反省するあの苦しい時間だって、もう愛しいレベルに昔の話。

 つらい、苦しい、寂しい、悲しい、悔しい。

 どうしてあえないんだろう、どうして支えてあげられないんだろう。忘れられてしまってもしょうがない、嫌われてしまってもしょうがない、諦められてしまってもしょうがない。

 だいすきなあのまちが、こんなにも遠い。わたしのワンダーランドはずっと崩れたまま。いつになったら、大好きな女の子と大好きな時間を過ごせるようになるんだろう。

 苦しくなりました。夜の考え事は悪いことしか考えない、会いたくて、でも会えない今がほんとうに苦しい。いつかがいつ来るのか、もう待つのも耐えるのも飽きました。この人生が、いつ、優しくなってくれるのか。

 辛い・苦しい・さみしい・悲しい・悔しい、そんな感情がいつかいい思い出になるなんて、絶対に思えない。

 どうかどうか、次という機会が巡ってくるまで、大好きな女の子たちが秋葉原にいてくれますように。

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