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毎日王冠&京都大賞典注目馬について
こんにちは。
今週の中央競馬の重賞はGⅠこそないものの、秋のGⅠに向けての注目のGⅡ2レースが東西で行われます。
この記事では、その2レースの注目馬について書きます。
1、毎日王冠注目馬について
東京競馬場では、天皇賞・秋やマイルCSに向けての大注目ステップレース毎日王冠が行われます。
舞台は東京1800M。この1800Mという距離設定がなんとも絶妙で天皇賞・秋とマイルCSのどちらかのレースを目標にしている実力馬がこのレースをステップにするのでGⅠ並みの好メンバーが毎年のように揃います。
今年もその例に漏れず、有力馬がこのレースに登録しています。では、1頭ずつ見ていきたいと思います。
①シュネルマイスター
まず、ネット競馬の予想オッズで1番人気になっているシュネルマイスターについてです。
春は弥生賞ディープインパクト記念2着のあとNHKマイルCを勝利。その後の後の古馬との初対戦となった安田記念では3着といきなり結果を残しました。
この時は、斤量54kgと有利な立場ではありましたが、それでもグランアレグリアやインディチャンプなどマイルでのマイルでの強豪馬相手に3着は非常に立派な成績と言っていいでしょう。
そのシュネルマイスターが秋初戦に選んだのが毎日王冠。
斤量は56kgと春の安田記念から2kg増えますが、安田記念の内容からも十分に勝負になるでしょう。1800Mの距離も弥生賞ディープインパクト記念2着の内容から、十分に守備範囲といるでしょう。
鞍上にはルメール騎手をゲットできましたし、ここはなんとか結果を残してマイルCSに進みたいところでしょう。
去年のサリオスはこのレースを楽勝しましたが、3歳馬の好走も目立つレースです。今年の相手は強力ですが、いい結果を残したいところでしょう。
②ダノンキングリー
続いて、春の安田記念の覇者ダノンキングリー。2年前のこのレースの勝ち馬でGⅠでは安田記念勝利以外にも日本ダービー2着、皐月賞3着、大阪杯3着という実績を持っています。
安田記念は、天皇賞・秋以来8ヶ月ぶりの実戦だったので流石に厳しいかと思われましたが、外から一気に伸びて勝利しました。
破った馬もグランアレグリアですから、実績馬の復活を印象付けたレースと言っていいでしょう。
4歳時は、思うようにレースを使うことができずに着順も奮いませんでしたが、5歳になって本格化と言ってもいいと思います。
そのダノンキングリーが秋初戦に選んだのは毎日王冠。1800Mのこの馬の実績は、3戦3勝とパーフェクトな成績です。しかもこの3戦が、共同通信杯、毎日王冠、中山記念と全て重賞ですからこの馬の1800Mの適性の高さを窺い知ることができます。
今回の強敵は3歳馬のシュネルマイスターということになりそうですが、相手は斤量2kg増ですが、こちらは58kgと安田記念と同斤量で走ることができます。
人気がルメール騎手でシュネルマイスターに集まるのであれば、ダノンキングリーから言ってみるのも面白いと思います。
鞍上川田騎手がここ最近、人気馬で結果を残せていないのが少し気がかりではありますが、それでも日本を代表するトップ騎手ですし、ダノンキングリーで結果を出して巻き返したいところですね。
③ポタジェ
続いての注目馬はポタジェ。昨年1勝クラスから4連勝でOP(L)白富士Sを勝利し、金鯱賞では強力馬相手に3着と好走しました。
続く新潟大賞典でも2着と重賞での安定感はこの馬の強みだと思います。今回も相手は、強化されますが、馬の状態面次第では逆転は当然あると思いますし、それだけの力を持っている馬だと思います。
鞍上の吉田隼人騎手は、2週前神戸新聞杯をステラヴェローチェで勝利し、先週のスプリンターズSでは、10番人気の伏兵シヴァージを3着としっかり馬券内に持ってきています。来週は、圧倒的人気が予想されるソダシに騎乗しますし、今1番乗りの乗っている騎手と言えるでしょう。
今週でもしっかりと結果を残して来週のソダシにつなげたいところでしょう。その意味でも、ポタジェとのコンビで毎日王冠どのような結果を残すか非常に注目です。
人気馬2頭のどちらかが崩れるようなことがあれば、くる可能性は十分に高い馬だと思います。
④ケイデンスコール
毎日王冠、最後の注目馬として名前を上げたいのは、ケイデンスコール。
今年に入って、京都金杯を勝利、中山記念2着のあと、マイラーズC勝利で一気に復活した馬です。安田記念こそ、流石に相手が強く10着と敗れましたが、それでも春は充実したシーズンでした。
そのケイデンスコールが秋初戦に選んだのは毎日王冠。元々左回りは得意ですし、2歳時に新潟2歳Sを勝利し、GⅠNHKマイルCでも2着と好走した舞台です。
長いスランプから脱出した春シーズン、状態面が維持できれば、この相手でも十分に通用すると思います。岩田騎手とのコンビで秋初戦をどのような結果を残すか注目です。
以上、毎日王冠の注目馬を4頭上げましたが、他にもドバイターフ2着の実績からこのレースに臨むヴァンドギャルドなど穴馬候補が多数いて予想のしがいがあるレースだと思います。
休み明けの馬がほとんどなので、状態面は非常に鍵になると思います。調教の動きや陣営のコメントなど参考に見極めることが非常に重要だと思います。
その調教ですが、追い切りの動きが非常によかったのはシュネルマイスターですね。反応の良さも良かったですし、時計も非常に優秀でした。
ダノンキングリーは、動きとしては、安田記念と同じような調教過程。あくまで前哨戦と言えるような追い切りでした。ただ、この動きでも安田記念で勝ち切っているので、警戒は必要でしょう。
穴馬で動きが非常に良かったのは、サンレイポケット。抜群のタイムをたたき出していましたし、状態面は非常にいいと思います。
以上、毎日王冠の注目馬についてでした。
2、京都大賞典注目馬について
続いて、今年は阪神競馬場で行われる京都大賞典についてです。
毎日王冠に比べると、距離が2400Mと伸びる分、若干メンバーは落ちますが、それでも天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念を目指す馬のステップレースとして有力馬が集まります。
今年もそれなりにメンバーは揃った印象です。
①アリストテレス
実績馬で人気の中心になりそうなのは、アリストテレスでしょう。
去年は、条件戦を2連勝した後に臨んだ菊花賞でコントレイルまでクビ差まで迫る好走を見せ一気に台頭しました。そして、今年初戦のAJCCでは外から力強く伸びて重賞初勝利、小回り、不良馬場もこなしました。しかし、一転して圧倒的人気で臨んだ阪神大賞典は、不良馬場で伸びきれず7着と大敗。天皇賞・春では、4着と好走したものの宝塚記念では9着大敗と好走と凡走が極端な成績でした。
今回は、その宝塚記念以来のレースとなります。スタミナもある馬なので力を出し切ることができれば、このメンバーの中では地力は最上位だと思います。
今回は、去年の夏以来Mデムーロ騎手とのコンビとなります。条件クラスでは2戦2勝のコンビなので、デムーロ騎手とのコンビは非常に楽しみですね。
秋初戦、まずはこのメンバーであれば勝つか最低でも連帯は欲しいですね。
去年の菊花賞の2着馬が、秋初戦を飾ることができるか注目です。
②キセキ
続いて、去年のこのレース2着のキセキ。
去年は、宝塚記念2着からのこのレース参戦ですが、今年は宝塚記念5着からの参戦となります。
今年は、金鯱賞5着、QE2世C4着、宝塚記念5着と全てのレースで掲示板に絡んでいます。今年で7歳ですが、この馬の実績は衰えておらず息の長い活躍は本当にすごいと思います。
当然、このレースでこのメンバーであれば、展開や馬の状態次第では勝利してもおかしくないと思います。
先行も差し競馬もできる馬ですが、今回は逃げ先行馬が少なくスローペースになりそうなので積極的に前で競馬すると思います。
一時期、ゲートや道中の折り合いに非常に苦労した馬ですが、7歳になるとその点も以前と比べると落ち着いた気もしますが、道中のかかり癖は心配でもあります。
この馬は、能力はあると思うので、あとはパドック〜レースにかけてこの馬自身との戦いになりそうです。
③ヒートオンビート
最後の注目馬として挙げたいのは、ヒートオンビートです。
去年は、アリストテレスが勝利した小牧特別(3歳以上2勝クラス)で0.3差の4着の後、好メンバーが揃った鳴滝特別(3歳以上2勝クラス)を勝利。この鳴滝特別の勝利はメンバー構成を見ると非常に大きいと思います。
3勝クラスを勝ち上がるのに3戦要しましたが、勝った美濃Sの勝ち方は非常に強かったと思います。スローペース、逃げ残りのペースを外から差して勝利しました。この勝ち方は非常に強くOPでも十分にやれる内容だと思います。
OPでは、大阪ハンブルクCでは2着、目黒記念でも2着と好走しています。目黒記念は、タイム自体も平凡で?という内容でしたが、勝利したウインキートスは、オールカマーで2着と好走しているので、メンバーレベルは決して低くない印象です。そうなると京都大賞典でもアリストテレスが崩れるようなことがあれば、当然上位候補になると思います。
秋初戦で初の一戦級相手にどんな競馬を見せるのか非常に楽しみですね。
以上3頭を取り上げましたが、他にも馬場が悪化するようなことがあれば急浮上する今年の大阪杯2着馬モズベッロや2勝クラス、3勝クラスを連勝してこのレースに臨むオルフェーヴル産駒のアイアンバローズなど注目馬も多いです。
毎日王冠に比べると若干混戦模様で荒れるとすると京都大賞典の方が確率高いかなという印象です。
休み明けの馬がこちらも多いだけに追い切りでの状態面の判断はより重要になります。
その追い切り。メンバーの中で動き、タイムが抜群に良かったのは人気ですがアリストテレス。1週前は外外を回って好タイムで走りきり、最終追い切りの動きも非常に良かったです。
キセキは、タイムは申し分なく、心配していた折り合い面についても問題ないように思えました。状態面は、こちらも申し分ないのであとは、レースまで馬のテンションを上げないように迎えることができれば好勝負でしょう。
追い切りでは、個人的にはこの2頭を取り上げたいですね。
以上、京都大賞典の注目馬についてでした。