オールオアナッシング思考にならないために
こんにちは。
今日は、面接選考があり、朝から非常に緊張していました。結果は、わかりませんが終わるとホッと一息できます。
1、オールオアナッシング思考とは
さて、今日は、人間が厳しい状況に置かれた時に起こる視野狭窄の状態の1つ、オールオアナッシング思考について書きたいと思います。
オールオアナッシングとは、読んで字の如く「1か0か」の極端な思考しかできない状態です。いわば、完璧主義と同じような状態です。
物事を最高か最悪でしか捉えることができないため、かなり極端な物事の捉え方になってしまいます。前に人間の脳は、ネガティブな物事の方が印象に残りやすいと書きました(ネガティブな出来事は、ポジティブな出来事より6倍印象に残りやすい)。
よって、どうしてもネガティブな思考になり、その思考の積み重ねがストレスを蓄積させ、最終的にはうつや適応障害になってしまいます。
2、オリンピックを例にすると
今の出来事でいうならば、東京オリンピック開催についてです。今、世論は、オリンピック中止に傾いています。今のコロナウイルス感染拡大状態を考えると、オリンピックなんてやつてる場合じゃないだろという主張はもっとものように聞こえます。
しかし、この状態、完全にオールオアナッシング思考に陥ってると思います。まず、オリンピック中止による感染拡大防止、その一点だけに論点が置かれています。
中止すると、感染拡大は食い止められるかもしれませんが、日本はIOCに莫大な違約金を支払うことになりますし、そのツケはいずれ私たち国民にふりかかってきます。また、五輪中止による経済的にな損失も数兆円規模に膨れ上がるでしょう。
だからといって、海外の感染状況を考えると、このまま開催を強行していいのかと言われると、そういう訳にもいかないでしょう。少なくとも、無観客開催にはなりそうです。
私は、新型コロナ、オリンピック、経済の専門家ではないので、開催云々の話はもうしません。いずれにせよ、今の日本は、新型コロナウイルス感染拡大から、半ば感情的にオリンピック中止に世論が傾いている印象があります。いわば、完全に開催か中止かの極端な思考状態だと思います。
新型コロナウイルスが発生してから、一年以上経過し状況が改善しない中でイライラするのは普通の感覚だと思います。ただ、こういう時期だからこそより冷静に考えることが大事だと思います。
3、オールオアナッシング思考の対策
では、こうした視野狭窄に陥らないためにはどうすればいいでしょうか。
それは、出来事に対して0か100かではなく、その間に点数をつけることだと思います。
例えば、毎日の仕事について
100点‥ミスもなく定時に仕事を終わらせることができた。
80点‥仕事でミスして、上司に怒られてしまったが、すぐにリカバリーできた
60点‥仕事で同じミスを繰り返して、上司と同僚から怒られたが、彼らがすぐにリカバリーしてなんとか対処できた
40点‥クライアントから急にクレームが入り、自分の仕事が手につかず、結果残業してしまった。
20点‥一日中、クレーム対応に追われて、自分の仕事が全く手につかなかった。結果、上司、同僚にも迷惑かけて遅くまで残業してしまった。
0点‥重大クレーム、事故を起こしてしまい、部長から上司共々厳しく叱責されてしまった。クレーム対応で全く仕事が終わらず、家に帰宅出来なかった。
かなりざっくりな例ですが、このように点数化することで、100点という日は少ないが、かといって0点の日もほとんどないな、と感じるはずです。
このように出来事を点数化することで、今日の仕事は60点だけど、この点を改善すれば、明日は80点の仕事ができるなと少しでもポジティブな思考ができるはずです。
これは、仕事のみならず人間関係や健康状態、食生活など色々なことに応用ができると思います。
4、まとめ
以上、オールオアナッシング思考とそうならないための対処法を書きました。メディアやSNSが発達した現代、この完璧主義思考が増えていると感じてます。メディアはネガティブなニュースを報道することが殆どですし、一方でSNSでは他人が幸せそうな写真、動画を投稿し、それを見た今の自分を思うと不幸に感じてしまいます。
今、こういう文章を書いていた私ですが、以前の職場では、仕事内容、人間関係など様々な面で完全にこの思考に陥ってました。しかし、考えてみると上司から叱責されながらも毎日の目標数量は製造して欠品、クレーム、労災も起こしていませんでしたから、問題なく仕事はこなしていたとは思います。ただ、社員という立場上、上の管理職と現場のパート、外国人実習生の間に挟まれ、非常に苦しみ、最終的に出社できなくなり、適応障害と診断され休職、復帰後も再発し結果的に退職してしまいました。
毎日、家庭と仕事などで様々な出来事が起こります。その時にこの完璧主義思考があると、思考停止して、それ以上前に進めなくなってしまいます。
そういう時は、メンタルノート📓を作って、点数表を作れば、今の状態は何点でこの状態をよくするためには、明日この行動をしようという考えが出てきます。失敗なしで成功した人はいませんから、ミスはミスでしっかり反省し、対策する、それ以上のことはもう考えない、という割り切りもこのストレス社会を生き抜く上で大事だと思います。
最後に、懐かしい曲ですが、THE BLUE HEARTSのTRAIN-TRAINの歌詞の一部を取り上げます。
「ここは天国じゃないんだ かといって地獄でもない いい奴ばかりじゃないけど 悪い奴ばかりでもない」
「世界中にさだめられたどんな記念日なんかより あなたが生きている今日はどんなにすばらしいだろう 世界中に建てられてるどんな記念碑なんかより あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう」
1988年にリリースされた曲で、もう33何経っていますが、今聞いても非常に印象に残る歌詞です。いや、今こういう時代だからこそとても印象に残るかもしれませんね。
まだまだ、大変な日々は続きますが、1日1日を大事に過ごしていきたいですね。
今回の記事は、以上になります。最後まで読んでいただき本当にありがとうございます。