消費税のデメリット
あんたも消費税って仕組みの面倒くささって感じたことがあるかい?
普段の買い物一つとって考えてみて、俺たちがガキンチョの頃は普通に小学生でもレジに行く前にいくら必要かって暗算でできる世界観だった。
何しろ消費税の計算なんてしないでも、足し算だけで支払金額を計算できたわけだしね。
ところがだよ。
今や実際にレジを通して見ないことには正確に支払金額を把握出来ないってのが実情だ。
何?総額表示になったんだから問題ないだろって?
こいつがまためんどくさくって、総額表示で表示された金額を足し算しても実際に払う金額にはならないんだ。
誤差計算があるからね。
そんなこんなで俺たちは普段の買い物では自分の支払金額を暗算で計算するって行為そのものをしなくなっているのが普通だと思う。
今回はそんな消費税って仕組みについて考えてみる回だ。
ちっと闇深い話かもしれないけれど、付き合ってくれよな。
消費税はなぜ導入されたのか
そもそもこの消費税ってのはなんで導入されたって建前になっているのか?
ちょっと調べてみたんだけれども、3つの理由ってのがあるらしい。
(1) 税制全体のバランスをとるため
(2) 個別間接税の問題点を解決するため
(3) 高齢化社会の財源を確保するため
消費税が取ろうとしているバランスの意味
あり?
なんかおかしくね?
まず(1)のバランスだけれども、具体的にどのバランスが良くなかったってことなんだ?
お金持ちから税金を取りすぎていたってバランスのことなのかな?
つまり、どんだけ成功しても税金で持ってかれるから意味ないじゃ~んって感覚を持ってもらいたくなかったってことか?
消費税が導入された頃、まだ経済は堅調で、一億総中流なんて状態が続いていた頃だった。
抜きん出て成功するヒトもいないけれど、抜きん出て貧乏なヒトもあまりいないって状況だ。
そのことに対して問題視するって傾向があったのも記憶している。
累進課税制度によって、「誰も大成功なんて出来ないじゃないか」って空気は確かにあった。
その累進課税制度の抜け道として法人税ってのが今もあるわけだけれども、当時は法人税も諸外国と比べて高い状況だった。
まあ、今も比較的高いとは思うけれどさ。
で、そのバランスを取ろうぜってことが消費税導入の建前ってことだ。
つまり消費税って仕組みを導入することで「格差を広げようぜ」って建前ってわけだ。
なんだそのクソな建前。
不平等な軽減税率
(2)の個別間接税の問題ってのは、消費税導入前の物品税が売り物の種類によって間接税がかかったりかからなかったりすることの不平等が良くないよねって話らしい。
あれあれあれ?
でもこれってさ、今の「軽減税率」が抱えている問題そのものじゃね?
より政治に金をつっこめた業界が軽減税率対象になる。
新聞の定期購読の軽減税率なんてまさにそれだよな。
その意味では(2)の理由ってすでに破綻していると思うんだ。
高齢化社会の財源に使われていない消費税
(3)の高齢化社会の財源を確保するためってのは更によくわからない。
そもそも政府の財源は税金だけじゃないんだから、コストがかかるから税金をあげますってのは理由として破綻している。
必要なら円建て国債を発行して日銀に買いオペさせて、通貨発行していけばいい話だ。インフレ率をウォッチしながらね。
本来であれば、この高齢者福祉って分野は成長分野になっていいはずじゃんか。
ニーズがめちゃくちゃあるんだから。
ところが老人介護関連の倒産件数ってデータがある。
出典:https://www.minnanokaigo.com/news/kaigogaku/no60/
増えてるのよ。倒産件数が。
介護報酬の引き下げってのが原因にあるらしい。
おかしくねぇか?
消費税の導入でそこは確保しているって立て付けのはずなのに、肝心要の業者が倒産している。
これって消費税が福祉関連に使われていない顕著な証拠ってやつだよな。
消費税減税への動き
そもそも消費税ってのは「消費を抑制する」って効果がある。
このデフレで困りまくっている状況で「消費を抑制する」とか頭おかしいにも程がある。
本来なら消費税を0%にして消費を促進しないとおかしい。
でも、そんな急激な動きでは政治がまとまらない。
そこに現実的な解決をめざす動きが出てきたみたいだ。
消費税を5%にするって線で野党共闘を実現するって動きだ。
なあ、あんたはどう思う?
消費税を増やさずに通貨発行で景気を回復するという政治を俺たちは選び取れると思うかい?