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仕事のやりがい
あんたはどんな仕事をしているんだろうね?
俺は何度かnoteでも触れているが、システムエンジニアという仕事をしている。
システムエンジニア一筋でやっては来ているので、それなりに自分なりの仕事像のようなものはあるつもりでいる。
今回は改めてシステムエンジニアの仕事を振り返ってみて、そのやりがいみたいなものを掘り起こしてみようと思う。
まあ、あんたがこれから就職活動するって言うなら、参考にしてみてくれよ。
システムエンジニアはプログラマではない
まず、よく勘違いされるんだが、システムエンジニアって仕事はプログラムを組むことは稀な仕事だ。
もしあんたがプログラムを組みたいという思いでいるんであれば、真っ先にシステムエンジニアという職種を選択肢から外したほうが良い。
それほどプログラムを組むという仕事とシステムエンジニアの仕事っていうのは離れたところにある。
ぶっちゃけプログラミングスキルを持っているシステムエンジニアってのはレアだ。もちろん持っているに越したことはないが、プログラミングスキルってやつはそれこそ日進月歩で、その技術を身に着けている状態を維持することだけで、相当の時間を注ぎ込まなきゃいけない。
そのくせ、身につけたプログラミングスキルはどんどん変わっていくプログラム環境に合わせてどんどん捨てていく必要がある世界だ。
対してシステムエンジニアに求められるスキルってやつは何か?
こちらは、必要とされるスキルが一定しないという特徴がある。
多くのシステムエンジニアがプロジェクトという単位で仕事をこなしていっている。
プロジェクトというのは、そのプロジェクトごとの目的が合って、その目的に合わせてやらなきゃいけないことがぜんぜん違うという特徴がある。
例えば、全国に展開している店舗のレジ端末を最新型に入れ替えるというプロジェクトと、国立市の在宅介護支援センター向けシステムの開発というプロジェクトではやることが全く違うってのはあんたにも想像できると思う。
そんな千変万化するプロジェクトの目的に合わせて、最適な人員配置とプロジェクトの進め方の計画立案、更には要求を要件に変えるというニーズの具体化作業など。
システムエンジニアがこなさなきゃいけない仕事ってのは多岐にわたる。
要するにシステムエンジニアってのはプロジェクトをうまく行かせるために必要なことを整理して、プログラマやカスタマーエンジニアやネットワークエンジニアを集め、その人達の隙間の作業をすべてこなすって仕事なわけだ。
システムエンジニアのやりがい
実際、システムエンジニアってやつをやっていると、お客様の立場での困りごとってやつがよく見える。
他の職種では、自分の周りの仕事ってやつしか体験できないけれど、システムエンジニアは、関わるお客さんの業種に合わせて、様々な体験ができる。
俺の場合は、出版業を軸にしつつも、市区町村のシステムや不動産業、はては小売業まで、様々なお客様に触れる機会をもらえた。
その各々が抱えている課題を目の当たりにしてきて、その課題にどうやって立ち向かっているのかを肌で感じることができた。
こんなふうに、自分の職種を変えていないのに、様々な体験をすることができる職種ってなかなかないんじゃないかな?
ちょっと考えると、銀行の融資係はちょっと近いのかもしれない。
銀行の融資係はそれこそ、ありとあらゆる業界を相手にその経営計画にふれる機会をもらっているもんな。
で、システムエンジニアのやりがいだが、その多くのお客様の困難を一緒に解決していくってことがやりがいに繋がるんだと俺は思っている。
ただ、その困難ってのが当然だけれども一筋縄では解決出来ない。実際システムが解決できる困難ってのは、そのお客様の困難のほんの一部に過ぎないことが多い。
もし、あんたがシステムエンジニアになろうっていうのなら、自分たちが万能でないゆえに、限定的な価値しか提供出来ないってことを念頭に置いてほしい。
得てして、システムがバラ色の未来を与えてくれるって期待はお客様に生まれがちな価値観だからだ。
自分たちが提供できる価値を正確にお客様と共有する。
仕事はそこから始まるっていうことだからさ。
さて、あんたはどうだい?
やりがいのある仕事、やっているかい?