俺が愛した曲
あんたの好きな音楽ってなんだい?
まあ、オッサンのご多分にもれず、全然新しい音楽が耳に入ってこないわけだが、それでも音楽ってのはいいもんだ。
歌はいいねぇ。リリンの生み出した文化の極みだよ。ってカヲル君も言っているじゃないか。カヲル君が言うんだから間違いない。
ということで、今回は俺の好きな音楽についてとりとめもなく語るの巻だ。
生まれた初めて買ったCD、あんたは何だった?
俺はこれだ。
どうだぁ、懐かしかろう。ってか知らないか?もしか。
当時中学生の俺が生きた時代は、CDってものが世の中に出回り始めた時期だった。
それまではレコードだったからな。A面B面なんて言葉はレコードだからこそあった言葉なんだぞ。
で、Self Control。中学生の俺に何が刺さったのか。
今になって思うと、中学生という小学生とは別のプレッシャーを感じる世界に来て、自分の好きなコンピュータをこんなにもかっこよく、世界を描き出すのに使っている人たちに純粋に感動していたんだろうと思う。
もぉ、それこそCD聞きながら歌いまくっていた記憶がある。
リフレインし続けるリフと「本当の悲しみ」を知らずにいたというフレーズ。
今聞いてみると、なんとも若い。若者というより、少年に向かった歌だったんだな。少年俺に刺さるわけだわ。
そして、いまだに聞くと心が震える曲がある。
これだ。
まあ、知らないかもしれないが、聞いてみてくれよ。
機甲界ガリアンというアニメが昔あったわけだよ。ロボットアニメ。
ぶっちゃけ、アニメの内容は殆ど覚えていないわけだが、この曲だけは覚えている。
当時のアニメソングとしては、挑戦的なことだと俺は思うんだが、歌詞がほとんど英語なんだ。
その英語の歌詞の中でもこのフレーズが俺の心を捉えて話さない。
so I dream a happy dream and dry all the tears that I shed.
この歌詞をどんな歌声で歌っているかを聞いてみてくれ。
悲しい。とても悲しい歌声で歌っている。まるで幸せな夢を見て涙を枯らすことが叶わぬ夢であるように。
俺たちは幸せになることが現実のものとして捉えられていないのかもしれないな。
あんたは何が好きだった?
あんたは、今何を聞いている?