石破茂という人物と経済政策
あんたも自民党総裁選の結果を見たかい?
石破茂さんが新しい総裁として選出された。
それを聞いたときに俺は緊縮財政がまた進んでいく未来が見えて絶望に近いものを感じている。
石破茂さんといえば防衛大臣時代の専門知識が印象に残っているヒトも居ると思う。
実際、世界的な軍事バランスの認識は唸るものを感じたこともある。
農林水産大臣のときも日本の農業に対する危機意識みたいなものを表現していた印象もある。
ただね、このヒト、バリバリの緊縮財政派らしいんだよね。
つまり、消費税増税を含めた各種増税って選択をする可能性が高いヒトが日本の総理大臣になろうとしているってことだ。
2024/09/27でこそ、前日比プラスになったということらしい。
ご祝儀相場ってやつかもしれないけれど、何に期待して相場が動いたのかはちょっと俺には想像できなかった。
おそらく法人税に石破さんは手を付けるんじゃないかと思ったりする。
そうなったら株安が進む(まあ、普通に利益から持ってかれる税金が増えるから配当も減るだろうし)だろうから、設備投資を企業が自ら増やすという「経済成長」は鈍化、もしくは減退すると思う。
今回はこれからの日本について想像をしておこうって回だ。
あんま明るい未来ってのは想像できないんだけれど、ちっと付き合ってくれよな。
法人税増税に踏み切れるか
ぶっちゃけ、俺としては法人税増税は「するべきだ」と思っていたりする。
逆に消費税増税は「絶対にやっちゃダメ」と思っている。
なんで法人税増税は良いのか?
法人税ってのはその会社の上げた利益に対してかかる税金だよな。
ということは利益が「少なかった」ことにすれば税金に持ってかれる金額が少なくなることになる。
ではどうやって企業の利益を少なく見せるのか。
ホントに売上が落ちちまっているのではダメなので、売上がある程度上がっていっている企業で考えてみる。
売上が上がっているのに利益が少なくなっているわけだから、コストがかさんでいるって話になる。
ではそのコストって何か。
設備投資をしたか、人件費がかさんだかって感じになるよな。
※在庫をいじるのは脱税だから絶対ダメな
設備投資をするためには市場の需要が増えている必要がある。
でも、市場の需要の大きな部分を占めている政府の財政出動が絞り込まれていく中で、新たな設備投資をするってのは経営者としてぶっちゃけ「取って良いリスク」って判断をするのは難しいだろう。
じゃあ、どうするか。
優秀な人材への報酬を増やすってことが自然な選択だと思う。
売上や利益を上げたヒトの報酬を増やすことで従業員のモチベーションも上がるし、人件費というコストによって利益が減って税金も減るというからくりだ。
経団連はどう動くか
こっからは完全に俺の想像でしかないんだけれど、経団連としては「消費税増税」をして欲しいと思っていると思う。
なぜか。
詳しくはこのサイトを見てほしいけれど、条件を満たすと輸出時の消費税ってのが戻ってくるってからくりがある。
輸出産業はトヨタをはじめとして日本のドル箱であることはあると思う。
ただね、消費税って税金は逆進性をはじめとして、ものすごくいびつな税金だと思うんだよ。
例えば、消費税って「間接税」だって誰かから聞いたりしてないかい?
でも消費税の納税義務者って法人なんだぜ?
つまり本質的に消費税って法人税なんだ。
そして、ここがややこしいところだけれど、仕入れ時の消費税は売上時の消費税から差っ引ける事になっている。
アメリカとかの売上税は小売業者だけが納税義務を持っているんだけれど、日本の消費税は経済活動全体にかかってくるって税金なわけだ。
で、空恐ろしいことに、この消費税ってのは「安定財源」として評価されている。
そらそうだ。経済活動を止めるわけにいかない以上は絶対に税収として入ってくる。
問題は、その法人が利益を出しているか否かにかかわらず消費税納税義務が発生するってことだ。
その法人が損してようが消費税だけは収めないといけない。
マジでさ。
この消費税をなんとかしないと、日本経済は立ち行かなくなるって思っちまうんだよな。
なあ、あんたはどう思う。
石破茂という男はどんな選択をし、それに対して国民である俺たちはどんな判断をするんだろうな?