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大山のぶ代さんと似た声のヒトのCM

あんたもカレーメシの完全メシCM見たかい?

この見たことない女性の声が旧ドラえもんの声優さんである大山のぶ代さんの声にそっくりだってんでざわつかれているらしい。

言われるまで気がつかなかったけれど、言われてみるとそうとしか聞こえなくなってくるから不思議だ。

しかし、そうなってくるとなんでこの二人をこの完全メシという商品群に対してキャスティングしたんだろう?

100歩ゆずってドラえもん要素は完全メシ的なものがあるかもしれないけれどジャストミートじゃないし、サンシャイン池崎さんにいたってはかすってもいない気がするんだけどな。

俺が知らないだけでサンシャイン池崎さんって美食家だったりするの?

で、もう一つ話題になっているのがものまね芸人は声だけで出演してはいけないって不文律があるらしいってことだ。

今回はこのあたりのことを眺めてみる回だ。

なんかよく分からん話だが付き合ってくれよな。

ドラえもんっていうブランド

大山のぶ代さんって言うとさ。
俺の世代でいけば、圧倒的にドラえもんなわけさ。

大山のぶ代さんの姿は知らないけれど、ドラえもんの声として聞いたことはあるってヒトは少なからずいると思うんだよな。

ドラえもんってのは俺がガキンチョの頃からすでに国民的な人気作品だった。
俺だってマンガの単行本を破れるまで読んだもんさ。

時は経ち、俺たちは大人というジャンルのヒトとなった。
それでもドラえもんというキャラクターは維持されていたんだけれど、当然ながら声優さんは永遠の命を持っているわけじゃない。

ドラえもんというアニメコンテンツとしては、声優陣の一斉交代という手段を取った。
ぶっちゃけ、この判断は英断だったと思う。

声優さんの切り替えとともに、ドラえもんというコンテンツをバージョンアップするってきっかけを作れたしね。

結果としてドラえもんというコンテンツの延命に成功したってことだと思ったりするんだよ。

大山のぶ代さんという存在感

そんな化け物コンテンツを作り上げてきた一翼を培った大山のぶ代さんは2012年にアルツハイマー型の認知症を患ってしまい、ご主人の葬儀にも出れていないなんて話も聞くわけだ。

なんかさ。
そんな話を聞くだけで、涙が出てくるってやつは俺だけじゃないだろ?

あれだけの存在感のある声でさ。
あれだけ俺たちを毎週楽しませてくれたヒトがだよ。
自分の夫の葬儀にも出れないほど世界がわからなくなっちゃうってさ。
どんなバチだよ。
どんな業だよ。

ホント、全然知り合いでもなんでもないけれどさ。
あのガキンチョの頃の俺たちに夢を与えてくれたヒトが受ける仕打ちとしちゃえげつなくねえか?

大山のぶ代さんにそっくりな声の女性

で、冒頭書いたCMに出ている女性の声が大山のぶ代さんにそっくりだってんで話題になっているらしい。

で、どうやら、ものまねタレントは声だけの仕事をしちゃだめだってのがあるんだそうだ。

え、いいじゃん。
大山のぶ代さんって偉人がいるってことを俺たちが再認識出来るめちゃくちゃレアな手段じゃん。
俺はそう思ったんだよね。

ところが、世の中にはあまりにも大山のぶ代さんの声に似てるってんで大山のぶ代さんが復活したんじゃないかって声も上がっているらしい。

いやね。それがホントならどんだけ良いかって思うよ。
でもそうじゃなかったからって言って、この女性のCM出演をNGってするのは違うじゃんか。

「おお、すげぇ。あの唯一無二だと思っていた声を再現してきたヒトが出てきた!」でいいじゃんか。

しかもCMとしてはドラえもんについて何一つ触れてないんだぞ。
これをダメってんなら、世界は俺たちに「しゃべるな」って言ってるも同然ってことじゃんか?

いや、サンシャイン池崎さんとペアでこの女性がカレーメシのCMに起用されるロジックはわかってないよ?
それでもさ。
あの懐かしい声に触れられるのって俺たちにとって幸福そのものなんじゃないか?

なあ、あんたはどう思う?

業界の不文律って言うルールで俺たちが感じられるかつての幸せってのを奪われて良いのか?

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