現状維持は俺たちを守ってくれない
一歩踏み出す勇気。なかなか持てないもんだよな。
毎日の仕事が忙しすぎて他に何も考えられないだとか、今のままで十分だとか。色々な言い訳を俺たちはし続けながら日々を暮らしている。
でも、それで本当に大丈夫か?
今日は、現状維持ってのが俺たちを殺してしまうって話だ。
なんで?現状維持出来ているなら問題ないじゃん?
あんたはそう言うかもしれないよな。
でも、本当にそうか?現状維持できていれば俺たちは生き残ることができるのか?
あんたも薄々気づいているよな?
答えは「否」だ。
ものすごくシンプルな話をしよう。物価の話だ。
物価、つまりは物の値段ってやつがどんどん変わっているのはあんたも知っているよな?
俺たちが子供の頃は自動販売機で350mlのジュースが100円で買えていたころがあったけれど、そんな自動販売機は一部の激安路線での自動販売機以外には存在しなくなっちまっているよな?
で、その物価を表す指標の一つに消費者物価指数ってやつがある。ざっくり言えば、物の値段の平均がどのくらい変わっているかを表す指標だ。
1991年以降の消費者物価指数をグラフにするとこんな感じになる。
出展:http://www.garbagenews.net/archives/2064125.html
1991年の物価を1として2018年は1.065。つまり1,000円で買えていたものが1,065円かかるようになっているってスンポーだ。
これが何を意味するのか?
俺らの給料が今と全く同じだとすると、27年後には給料が6%ちょっと目減りしているのと同じって意味だよな?
1991年以降は割と物価が安定しているのでこの程度だが、それでも6%は結構な数字だと思う。
ちなみに1950年を1とすると、2018年の消費者物価指数は8.28だそうだ。828%だぞ!?1,000円で買えていたものが8,280円になるんだぞ?
つまり、俺たちは景気なんていう俺たちが直接コントロールできないものに翻弄されるしか無いってことがよく分かるよな?
立てて加えて、今年は消費税増税ってわかりやすいイベントが控えている。8%から10%に引き上げられた消費税は、2%分俺たちの給料を引き下げていることになる。
わかるか?俺たちの給料が2%分目減りすんだぞ?
単純にお金だけの話をしても現状維持ってのがどれだけ危険なことなのかわかってもらえると思う。
で、お金以外でも現状維持は非常に危険だ。お金の源泉となる俺たちのスキルってやつだな。
スキルって言うと限定しすぎているかもしれない。俺たちが世の中に提供できる価値ってほうがしっくり来る。
あんたが会社員だとすれば、会社の中で出世したり、資格をとって補助を勝ち取ったりしていくことができる。
ただ、これにはちょっと難しい問題がつきまとう。働き方改革ってやつだ。
働き方改革ってやつはぶっちゃけて言えば、すべての人を非正規雇用にして、仕事の都合に合わせたスキルを流動的に組み合わせて社会全体のサービス提供コストを下げていきましょうって考え方だ。
つまり、今までは会社って組織の中で存在感を出していれば評価がついてきたが、働き方改革が進んでいけば俺たち個人のスキルが何で、どんなところで使えるかってことを俺たち自身で考え、育て、売り込んでいく必要がある世の中になるってことだ。
究極、部長だろうが社長だろうが、その肩書そのものの意味ってのはすごく希薄になっていき、「何ができる」のか「どこで使えるのか」を俺たちが世の中に自分で売り込まないと生きていけない世界になっていくってことだ。
な?「今と同じでいいやぁ」ってな考え方が通じるはずの無い世界がすぐそこに来ているんだぜ?
そんな世界で俺たちは何をすればいいのか?
あんたは何ができる?
あんたは誰を幸せにできる?