
フェアプレイを楽しむために必要なもの
あんたも北京オリンピックを見てたりするかい?
なんとなく俺の場合は気が向かなくて、ニュースで結果だけ追っかけている感じになっているんだ。
理由はホントわからないんだけれども、もしかしたら中華人民共和国の最近の政治的な動きに対する嫌悪感みたいなものがあるのかもしれない。
でも、そんなことは選手の皆さんや大会を運営している現場スタッフの皆さんとは関係のない話だとは思うので、この大会を精一杯楽しんできてもらいたいもんだよな。
ところが、冬のスポーツに多い傾向かもしれないけれど、採点競技ってなるとどうしても「不正審判」が問題視されることが起きちゃうもんだよね。
今回はこの不正な審判行為について考えてみる回だ。
まあ、にんげんだもの。って話かもしれないけれど、ちっと考えてみようぜ。
北京オリンピックで巻き起こっている疑惑
冒頭にも書いたとおり、そんなに必死になって北京オリンピックの競技を見ているわけじゃないので、他にもなんかあったりするのかって調べてみると、こんなサイトがあった。
まあ、かなり偏りのある見方をしている記事だなぁとは思ったけれど、結構色々あるんだね。
スピードスケートで中国の選手がマリオカートよろしくブロックを先行している選手に投げたってのは怒りを通り越して、なんか笑っちゃう感じもする。
#笑い事ではない
もちっと見てみたら、こんなんもあった。
こうなってくるとヒトが審判をする以上は、不正ってのは避けられないノイズってことなのかもしれないね。
将来的な審判の形を考えてみる
多くの競技には審判ってのが居るじゃんか。
で、当たり前だけれども審判はヒトが務める。
そして、ヒトである以上、間違いを犯してしまうことは避けようもないし、不正だって働いちゃう。
何よりも、審判の人数ぶんしか目と耳が無いから、検知できない選手の動きとかも普通にある。
こうなってくると、誰でも思いつくことがあると思うんだ。
審判、機械化しちゃえば良くね?だ。
映像技術や通信技術、さらにはAI技術の発展はエグい事になっていて、車の運転のような限定的なものに限れば運転をアシスト出来る技術が普通に俺たち一般人でも買える状況になってきている。
限定的という意味ではスポーツの審判も同じことが言えると思うんだよね。
スキージャンプにしてもフィギュアスケートにしても、決まった舞台の中で行われる競技だから、映像として処理すべきものってのは結構限定されると思うんだ。
だとしたら、審判用のカメラを山程設置して、それをAIで画像解析させた上で審判としての判断をAIにさせるって状況は、遅かれ早かれ出てくる状況な気がしてくるんだよね。
AI審判が生み出すもの
とは言え、AIに審判してもらうなんてのは心理的抵抗を覚えるヒトもそうとういると思う。
俺自身、なんか得体のしれない違和感を感じてはいる。
仮にAI審判が実用化されたとして、一体何が起きるんだろう?
まずはそのAIのアルゴリズムの透明性をどうやって担保するのかって話だよね。
おそらく、AIの技術はどんどん進化していくだろうから、大会ごとに採用されるAIのアルゴリズムが変わっていくってのは想像に難くない。
それだけじゃない。
たとえ同じアルゴリズムだとしても、学習させる情報が変わってしまえば判定結果も変わってくる。
アルゴリズムについてはオープンソース化していくことで一定の正当性を担保出来るとは思うけれども、学習データについては結構エグい。
多分AIを動かすハード側の性能も今まで同様にものすごい勢いで性能向上していくだろうから、処理できる学習データの量も指数関数的に増えていくと思う。
つまり学習データの正当性についてはヒトが確認できる量を遥かに凌駕してしまうってわけだ。
ただ、この学習データとしてヒトが恣意的に自国の選手に有利なデータを大量に用意するってのは現実的には難しいとも思うから、不正って意味では今よりはましってことになるのかもしれない。
となると残る問題は経済格差ってことになるのかもしれない。
この審判AIを運用できるインフラを持てる国って結構限定的になっちゃうんじゃなかろうか?
仮にインフラそのものは何処かの国のデータセンターでまかなって、それを5Gなり6Gなどの通信技術でつなぐことで、クラウド上に審判AIを配備することで対応するとしても、そのクラウドを練習時点で使える国とそうじゃない国に分かれてくる気もするよな。
そうなってくると、今ですらそうなのに、国際スポーツ大会が経済格差の戦いになってくるって話も出てくるかもしれない。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちはどうやれば純粋なフェアプレイを楽しむことが出来る様になるんだろう?