可能性の獣
あんたも毎月の電気代にため息を漏らし続けているかい?
火力発電がメインになっている今の日本では、世界中で広がっているインフレに伴って燃料の費用がかさんでいるから、どうしたって電気代は上がるんだよな。
俺としてはとりあえず原子力発電所を稼働させる数を増やしてしのいどいた方が良いんじゃない?って思うんだけれど、そもそもの仕組みとしてのリスクを抱えているに加えて、福島を経験しちまった俺たちには、その決断をすることも結構な難易度だよな。
そんな中、よくわからんけれどもこんなニュースが俺の低めのアンテナに引っかかってきた。
丸まるエネルギーを電気に出来るだと?
今回は発電について考えてみる回だ。
ちっと出口のない話に付き合ってくれよな。
東京大学の記事を眺める
とりあえず、上の記事読んでみたんだけれどさ。
ぶっちゃけ、何言ってんのかわからん。
特殊なポリマーに温度差を与えると電気が出来るってことだよな?
ってかポリマーって何?
ふむ、単体の分子(例えば水のH₂Oとか)じゃなくて、いろんな分子が「構造的に」結合したもののことをポリマーって言うんか。
そのポリマーの一つにPNIPAMっつーのがあるんだな。
なるほど、このPNIPAMってやつは温度とPH(酸性とかアルカリ性とか言うあれ)に敏感なんだな。
だったら、その反応を使って電気おこせんじゃね?って研究ってことかな?
丸まるエネルギーを電気に出来るというタイトルについては上手いこと理解できなかったけれども、ざっくりとしたとこで言うとそう言うことだよな。
#あってる ?
一種類の発電に頼るってこと
いや、ぶっちゃけね。
火力発電を完全に排除するとか言う極端な話をしたいわけじゃないんよ。
単純に電力の確保方法に多様性を担保しておかないと国の安全保障が保てないんじゃないかって思ってるんだよね。
だって、そうだろ?
原子力だけで発電してたら事故のリスクもそうだけれど、ウランの入手が滞ったらどうなるのかって話も出てくる。
火力発電一辺倒になると、今みたいに燃料の価格高騰のあおりをもろに受けるし、そもそもその燃料を入手できないリスクもある。
ウクライナ戦争はそのことをリアルに起きる話だってのを教えてくれているよな。
かと言って、太陽光発電は不安定だし、水力はそもそもの発電量が少ない。
風力発電は不安定かつ物理的なギミックを使わざるを得ないので設備維持に対するコストがワリカシエグい。
発電に対する方法を複数持っていくってのが各々の発電方法が抱えている課題を分散するって意味を持つと思うんだよな。
ポリマー発電の可能性
東京大学の記事はほぼ理解できなかったけれども、基本的には基礎研究の段階ってことなんだよな?
実用化するためにはもういくつかのハードルを超える必要があるとは思う。
なんだって技術ってのはそうやって育つもんだもんな。
本質的にどんだけの初期コストをかけて、どこにその温度差を生じさせるのかとか、いろいろなアイディアが必要になってくると思う。
そのアイディアが形になったとき、もうひとつの電力を手に入れることが出来るってわけだな。
どのくらいの期間が必要になるかは想像もつかないけれどさ。
その可能性の獣とどう付き合っていくのが正解なのか。
今の時点では誰にもわからないと思う。
でもそれでも希望ってのを持っていないとヒトって生き続けることですら難しいってことがあると思うんだよな。
少なくともこのポリマー発電って希望は俺に未来を想像させてくれた。
今はそれで良いのかもしれないな。
なあ、あんたはどうだい?
未来ってものに希望を持てているかい?
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