起業家視点を俺たちが得るために必要なもの
あんたも仕事に関係する調べ物ってやつを日々こなしているかい?
システムエンジニアなんてやっていると、お客様の要望事項を聞いて回って、そいつをどうやって実現するのかなんてことを考えるってのが今までの仕事スタイルだったんだけれども、ドンドン求められることのハードルは上がり続けているんだよ。
つまりは「何をしてほしい」じゃなくて「何をすれば良いのか」を求められるってことだ。
これって素晴らしく難しい。
何しろ、経営者視点でビジネスをどう回していくべきなのかって判断をエンジニア一人ひとりが考えなさいよって話だからね。
今回はエンジニアに求められていることについて整理してみる回だ。
ちっとこれからの世界で俺たちが生きていくために必要なことを考えてみようぜ。
起業家視点
最近、よく仕事上で聞く言葉がある。
起業家視点ってやつだ。
要するに組織やお客様からのニーズを拾いに行くんじゃなくて、自らニーズを作り出すような考え方で仕事に接しなさいよって話だな。
時代の変化スピードに対応するために、技術者は技術者だけで食っていくことが難しくなっている。
仕事をする一人ひとりのヒューマンスキルをフル活用しないことには企業として生き残っていくことが難しいって話なんだろうな。
今までも提案活動とかを通じて顧客ニーズの掘り起こしみたいなことはやってきてはいるものの、本質的に得意なことかって言うと間違いなく不得意な分野ではあると思う。
技術屋ってのはどうしても「実現性」ってやつが常に心のどこかにある。
この実現性って感覚は実に多くの発想力に対する足かせになる。
実現性を出発点にしてしまうと、本来存在するはずのニーズってやつにたどり着くのはメチャクチャ難しいんだよな。
起業家視点って何か
起業家視点って言葉って結構わかったようでわからない言葉だと思うんだよね。
そもそも起業ってなんなんだ?
ぶっちゃけて言えば、ただ生活をするために起業するってケースも普通にあると思う。
いわゆる成功ケースをなぞることで起業しているってケースも普通にあると思う。
ネットでそう言う成功ケースに関する情報が普通に流通している今という状況ならなおさらそうだよな。
ただ、起業家視点って言葉で「起業」ってことを捉えると、ちょっと違うような気がする。
「起業」の大前提にあるものって何なのか?
この間、聞いた話によればそれは「欲望」らしい。
こうしたい。こうなりたい。これをしたい。
そう言う欲望だ。
起業家が持たなければならない最も基本的なものがこれなんだそうだ。
なるほど。
お客さまのニーズを掘り起こすために必要なもの。
それは自分自身の欲望ってわけだ。
自分の欲望
そこでふと考える。
俺の欲望ってなんだ?って話だ。
美味いものを食べたい?
出世したい?
ゲームをしまくりたい?
どれもピンとこない。
美味いものは今だって普通に食べられる。
なにも美味いものは高いものばかりじゃないからね。
ぶっちゃけすき家の牛丼だけで「美味いなぁ」って俺は思うことができる。
出世についてはそれに向かっていくことで得られるメリットよりも、それに伴う責任の重さってやつを考えると萎縮しちまう。
#へたれ
ゲームなら、今でも十分に出来ているから、これ以上は望むべくもない。
要するに、今の自分ってやつに俺は妥協することに慣れきってしまっているってことなんだろう。
でも、自分にそう言う欲望ってのはもう湧いてこないんだろうか?
多分そうじゃない。
俺の中の欲望は、きっと刺激を求めていると思うんだ。
つまり世の中のことを俺はまだまだ知らない。
知らないことだらけだ。
つまり、世の中には俺が知らない俺が「オモロイ」と思えることがまだまだあるはずなんだよな。
起業家視点。
それを得るために必要なものが欲望だとするなら、その欲望を得るために必要なものは「好奇心」ってことなのかもしれないね。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちは俺たちの中にある好奇心を武器に俺たちの欲望を呼び起こせると思うかい?