人生を彩る買い物
あんたも人生初のでっかい買い物って言われたらなにか思いつくものがあるかい?
俺の場合、でっかい買い物って言うと子供の頃に買ってもらったパソコンと自分で最初に買った車が思い浮かぶんだよな。
この2つは結構、俺の中に記憶として刻みつけられているもんがあるんだよ。
今回はこの刻みつけられている記憶をたどって、その時に自分が何を感じていたのかってことを振り返ってみる回だ。
俺たち日本人はつくも神よろしく、ものに対する執着ってやつがあるじゃんか。
その執着を振り返ってみるのもたまには良いよな。
初めてのパソコン購入
俺がパソコンを最初に買ってもらったのは小学校4年生のころだった。
その当時はNECのパソコンが全盛期で、NEC製じゃなければモグリくらいの認識が広まっていた気がする。
なんつってもDOS-V規格が出来上がるはるか前の時代だ。
各メーカーが独自のアーキテクチャでパソコンを作るもんだから、ソフトウェアの互換なんてものは全く無くて、同じソフトでもNECのパソコン用のものとSHARPのパソコン用のものと富士通のパソコン用のもので全然別の製品として世の中に出回っているような時代だった。
あれだね。ガンダムの世界で言えば、初期の頃はザクの武器はザクでしか使えなかったけれども、後期になるとユニバーサル仕様が採用されて、連邦製のモビルスーツ用武器もジオン製モビルスーツで使えるようになったのと同じだな。
#伝われ
で、そんな時代のパソコンなので、一番売れているパソコンのアーキテクチャがデファクト・スタンダードとなるっていう流れでNECの独占状態だったわけだ。
その中でチョイスされたのがNECのPC-9801F2というパソコンだったんだ。
今でもこんな風にスペックを紹介してくれるサイトがあるんだな。すげぇぞ。
で、このパソコンを使って少年の俺はゲームを作って遊んだりしながら自然にパソコンってものを生活の中に取り入れていったってわけだ。
多分だけれども、この出会いがなかったらシステム屋なんてなってないと思うんだよな。
このパソコンをいじっていたから理系の道を選択したんだろうし、情報系の大学を選んだんだと思うし、なんなら就職活動だって情報系の辛味のあるところばかりしていたと思う。
そう言う意味では、PC-9801F2との出会いってのが俺の人生の色を決めたってことなんだろう。
初めての車購入
で、それとは別に自分自身での巨大な買い物って言うと、人生で初めて車を買ったことが思い出されるんだ。
俺たちオッサンの世代だと車を持つってのは結構なステータスだったし、ちょっと郊外の都市に住んでいると、どうしても車ってのは生活と切り離すことが難しいものだったりもするんだよな。
俺の実家は一駅先が東京都になるような場所だったんだけれども、それでも車と生活ってのは密接に絡んでいたような気がする。
駅から徒歩10分以上の場所に住んでいるとどうしても車ってものが必要になるシーンってあるよな。
まあ、そう言う必要性の部分とは別に、単純に車を自分で持ってみたいって社会人になりたての頃に思っちまったんだよ。
それで、買ったのがこの車だ。
そう、あの四つ目のセリカだ。
街乗りするのにGT-FOURはいらんだろうってんでSS-IIをチョイス。
あのエンジン音が車との一体感を感じさせてくれる良い車だったと思うんだよなぁ。
加えて、あの加速感。
当時の俺を魅了してやまなかったわけだ。
とは言え、問題なのがそのべらぼーな燃費の悪さだ。
もう、お金に羽が生えてんじゃないかくらいの勢いでガソリン代が飛ぶ。
最後のあたりはリッターあたり4kmくらいしか走らなかったんじゃないかな。
いや、マジで好きな車ではあるんだけれども、家族で乗る車じゃないんだよな。
そんな現実問題から泣く泣く手放した青春のいちページって奴かもしれない。
なあ、あんたはどうだい?
あんたの人生の1ページを飾っている買い物って何があるかね?
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