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子どもたちの集団

あんたも集団のなかで自分の位置を確保することに躍起になっているかい?

集団の中で自分がいる場所を手に入れるために必要なものが何なのかってテーマは誰でも一度は考えたことがあるもんだと思うんだ。

だって俺たちはガキンチョの頃から集団の中で育ってきているわけだし、それこそスクールカーストなんて言葉が世の中になかった時でもいじめみたいなことは存在していた。

多分、この集団の中でイレギュラーを見つけて仲間はずれにするって行為はヒトが集団の力をもって生き抜いてきた生き物だって事実から考えると避けがたい業みたいなもんなのかも知れない。

とは言えだ。
このいじめみたいなことで苦しんでいるヒトがいるのは事実であって、そんな苦しみは放っておけって言い切れるほど、オッサンは心が強くない。

今回は集団の中での生き残り方について考えてみる回だ。

ちーっと暗い方向になりそうだけれども、付き合ってくれよな。

子どもの頃の集団と社会での集団

実際問題、いじめって言葉に俺たちはどんな印象を持っているんだろう?

俺としてはいじめって行為が一般的に行われる場所は学校だと思う。

会社でもいじめってものはあるのかもしれない。
でも、それはどちらかと言うと能力不足ややる気不足が原因で会社という営利組織の中でシンプルに生き残れなくなって、その組織から爪弾きになるって結果になるだけで、いじめって行為が顕在化する前に組織の中からその個人がいなくなると思うからね。

では学校では?

多分、学校は会社と違ってクラスの構成員が一つの目的に向かっていないってのがあるのかも知れない。

会社であれば利益を出す、だったり公共にサービスを提供するだったりと、その組織の目的ってのがワリカシ明確なんだよな。

ところが、学校の場合は「自分たちが学んで成長する」って目的の場所だから、クラスという集団が持っている目的が明確じゃないんだよな。
集団で過ごしているのに個人での目標しか定められていないって感じ?

そんな集団では当然ながら集団としてなにか価値提供をすることは難しい。
そもそも価値提供を組織として求められていないわけだからね。

例外として、文化祭や体育祭はクラスという集団に価値提供をするチャンスが与えられる。
他のクラスよりも盛り上げたい!とか体育祭で勝ちたい!とかね。

そう言う場が提供されると集団として一致協力し始める。
あんたもそう言う経験があるだろう?

そう考えるといじめってものを育て上げてしまう原因の一つに、学校の集団に目的が与えられていないってのがあるのかも知れない。

子どもの集団に結果を求められるのか

そう考えると、子どもたちの集団になにか目的をもたせれば良いのか?

話はそうシンプルじゃない。

なぜって?
だって目的を持つってことは結果を受け止めさせるってことだからね。

会社であれば売上が伸びなければ、そのうちその会社は潰れてしまう。
ところが学校の集団はなにか目的を掲げたとして、その目的が達成できなかったからと言って、その集団を解体するわけには行かない。
なんつっても「個人の成長」が大前提の集団だからね。

つまり学校の集団に目的を持たせるにしても、その目的はやれば達成できるようなハードルの低いものでなければならないってわけだ。

なおかつ、その目的について生徒たちが等しく価値を見いだせるようなものじゃないといけない。
こいつは結構な難易度だよな。

例えばクラスでボランティア活動しようぜ~ってなっても、その活動に前向きになるやつとそうじゃないやつが出てくるのは想像に難くない。
じゃあ、お金を儲けようなんて共有しやすい目的を据えたとしても、それはそれで子どもたちが達成できるのかっていうと難しいよな。
なんつっても学んでいる最中の子どもなんだし。

結果、今の状況が無難ってことで、学校では集団に目的が与えられていないってわけだ。

そして、いじめって状況は生まれ続けている。
こいつはちっとヘビーだ。

子どもたちの共通価値

そもそも、子どもたちが共有できる価値ってなんなんだろう?

そう考えてみると一つの言葉が思いつく。

オモロさだ。

クラスの人気者っていたじゃんか?
そいつらって例外なく何かしらオモロイやつだったよな。

このオモロイがクラスの目的になったらどうなんだろう?

「あのクラス、オモロイよね」って他のクラスから言われたらどうだろう?
子どもたちがヒトを楽しませるってことに目的を見いだせたらどうだろう?

クラスの人気者って存在を学校で人気のクラスにできたらどうだろう?

具体的にはまだ方法を思いつかないけれど、その目的はいじめって状況を生みにくく出来たり出来ないんだろうか?

なあ、あんたはどう思う?

子どもたちはエンタメでいじめを克服出来ると思うかい?

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