中国の景気と日本の景気
あんたも景気の寒空を感じながら日々を過ごしているかい?
んなこと言ったって、世界中が新型コロナウイルスの打撃によって不景気にあえいでるんだからしょうがないっぺ?
そうあんたは言うかも知れないよな。
ところがだよ。
何やらお隣中国ではこんな状況になっているらしい。
ここでは製造業PMIという指標で測ったら、中国は好景気の水準である製造業PMIの指標値が50を6ヶ月連続で上回っているってことらしい。
信じられるか?好景気なんだぞ?
今回はこのニュースと日本の状況について眺めてみる回だ。
ちっと本気でテコ入れしないと、俺たちはすり潰されてしまうよ?
日本の状況
対して、日本はどんな状況なんだろう?
日本の製造業PMIを眺めてみるとこんな感じらしい。
出典:上記サイト
確かに回復基調とは言え、好景気の50を下回りっぱなしだ。
っていうかコロナショック前から不景気極まりない数字が並んでいる事がわかる。
2020年3月の落ち込みなんて、新型コロナの影響ってよりは消費税増税の影響がにじみ出てきた結果のようにも見えるよな。
この差はなんなんだろう?
中国の対策
わかりやすいところでいうと、早めに新型コロナへの対応をしたというイメージを国内に浸透させたってのがあるかもしれない。
2020年3月10日、習近平国家主席は都市封鎖中の武漢市を訪問している。
コレは事実上の中国国内安全宣言に等しい意味を持っていたんだと思う。
この時期に準備を始めていなければ需給ともに良好な状態に跳ね上がるってのは考えにくいもんな。
もう一つ上げられるのが中国はリーマンショックからもいち早く立ち直ったって実績があるかもしれない。
こう言う世界的な不景気のときに最も必要なものはなにかって話だ。
リーマンショックのときも、中国は国内のインフラ投資を政府主導で推し進めることで、GDPの成長率を10%以上に保つっていう離れ業をなしている。
ポイントは政府主導ってところだ。
中国はこの新型コロナ対策として抗疫特別国債っていう国債を発行している。その額1兆元。15兆9千億円だ。
ちなみにそれ以外にもレベニュー債って言うのでも1兆元調達しているから31兆8千億円規模の資金調達をすでにしている。
しかも普通のオッサンのおれにはよくわからないんだけれども、この抗疫特別国債っていうのもレベニュー債ってのも財政赤字にカウントされないらしい。
発行時にはカウントされないってだけなのかな?よくわからんけれども、国債を使って資金調達して経済を下支えしているってのは間違いないと思う。
やっぱり景気を前にすすめるためにはこう言う政府主導での財政出動は切っても切れない関係性ってことなんだろうね。
日本の新型コロナ対策費
日本でも全く手をこまねいているわけじゃない。
上記の令和2年度補正予算(第1号)の概要によれば新型コロナウイルス感染症緊急経済対策関係経費として255,655億円もの補正予算が組まれている。
でも、これだけのお金を突っ込んでもらうとしても、景気は上向かない。
なぜって?継続的に政府が支出を継続してくれるって期待感が全然ないんだよ。
例えば、この予算の中身を見てみると、ちょっと見えるものがある。
予算の中で大きな比率を締めている項目がある。
全国全ての人々への新たな給付金〔128,803億円〕だ。
これって、12兆円だからスゲー金額に思えるじゃんか?
でもこの金額って国民1人に10万円一回渡したらおしまいな金額なんだぜ?
それじゃあ、来月もなんとか凌げるねって言うようにはならないから、国民の財布の紐は一向に緩まるはずがないよな。
中国のように、継続的に政府が景気を下支えするって基本方針が無い以上はこの不景気は脱することはできないと思うんだよな。
そのためには、痛みきってしまっている日本の道路を始めとするインフラに政府が投資して、経済が回りやすくなる環境を整えることが重要なはずなんだ。
例えば、羽田と成田をリニアモーターカーで繋げば、15分で行き来できる様になるらしい。
それが実現したら、そいつはもはや巨大な一つの空港みたいなもんだ。
そう言う中長期の戦略と直近の生き残り戦略の両方を日本政府には打ち立ててもらわないといけない。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちはお隣の中国にこのまま飲み込まれてしまうんだろうか?