あんたがあんたにして欲しいこと

あんたは何のために生きている？

あと20年生きるとして、そこで何をする？

今年も間もなく終りを迎えるが、今年も多くの人が亡くなられた。

星野仙一さん。

野球はスキな方じゃないが、そんな俺でも知っている野球人。体調を崩しながら野球と向き合い続けた人生だったと思う。

野球を愛し、そして野球の持つ力というものを信じ続けた人生。楽天の監督としては「頑張ろう東北」のロゴを背負いながら、野球で復興に携わった。

彼の思いはどこに向かっていたんだろう？
野球界の未来？
日本の未来？

何れにせよ「世界の中の自分」ってものを意識しながら生きていたように感じられる。
自分がなせること。そしてなさねばならぬこと。
それを常に考えていたように俺には思えるんだ。

そこで、ふと自分を振り返ってみる。

俺は考えているんだろうか？
世界の中の自分ってやつを。

会社の中で必要とされたり、邪魔にされたりしながら、目の前のことを淡々とこなしていく。
それは自分がなすべきことをなしているというよりは、与えられたことをこなしているだけなんじゃないか？

自分がなすべきこと。

それはなんなのか。

家族のため。仲間のため。目に見える人々の幸せのため。そして、なにより自分のため。

ああ、そうか。俺は自分に何をしてほしいか、オッサンになった今でもわかっていないんだ。

星野仙一さんにはわかっていたんだろうか？
人間「星野仙一」に何をしてほしいかを。

あんたは、あんたに何をして欲しい？
あんたは、何をこの世に残したい？