チームで背負う意味
あんたの仕事での上司っているかい?
まあ、会社組織で働いていたら大抵は上司に当たるヒトってのがいると思うんだよね。
実際この上司って役割はなんのためにあるんだろうって考えてみたことがあるかい?
大抵の場合は実際に手を動かしている現場の人間よりも仕事の詳細については詳しくなく、それでいて仕事に指示を出さなければならない立場。
今回はアジャイル開発の勉強がてらこの上司って存在について考えてみる回だ。
まあ、ちっとチームのありかたについて考えてみようや。
上司が優れている能力
あんたの上司があんたよりも優れている能力が何なのか?
おそらくだけれども、あんたの上司はあんたよりも前に現場で結果を残したヒトなんだと思う。
つまりその時の状況をあんたよりも良く読んで、その状況に対処したヒトってわけだ。
なので、組織としてはあんたよりもあんたの上司の方が状況判断能力があると判断してあんたの上司に据えているってわけだ。
おそらくはこの判断は概ね正しいことが多いと思う。
ただ、その判断の正当性が維持されるためには一つの条件が必要になるんだ。
その条件ってのは状況の変化がその上司の対応能力の範囲内だってことだ。
概ね状況を読む能力ってのは対応能力を伴うことが多いとは思う。
でも、その2つの能力ってのは実は別の能力なんだよな。
高度成長期では仕事内容の変化が少なかったのでこの2つの能力は概ね一致していることが多かった。
だからこそホウレンソウを徹底するってことが仕事をうまくこなすために必要とされていたってんだよね。
アジャイル開発ではすべての事象を上司に集中させない
ところが時代は変化を求めるようになり、日々の状況は千変万化していく世界観になっている。
必ずしも状況対応の能力はあんたの上司が一番能力を発揮できる状況じゃなくなっているってわけだ。
アジャイル開発はそう言う変化に対応するための仕事のやり方だ。
そのやり方に沿って考えるとこのホウレンソウってのはかなり限定的に行われる様になる。
まずはチームで課題に対応する方法を検討して、その結果として支援が必要な場合に限りホウレンソウが行われる。
そしてそのチームで課題に対応するためのルールもチーム自身で定期的に見直しを行っていく。
チーム自身がより良い形に変化し続けるってのが基本なわけだ。
守れないルールを見直す
このルールの見直しってのも結構ポイントだ。
例えばチームメンバーが守れていないルールがあったとする。
普通の仕事であれば上司がルールを徹底させるためにメンバーに注意喚起を行うって方法が取られると思うんだけれども、アジャイル開発ではそのルールが守れない理由に注目する。
さっき触れた定期的な振り返りの場を使って、その理由を検討し、その対策をチームメンバーの合意のもとに決めていくんだ。
このときに多数決は使ってはいけない。
あくまでメンバーの納得の上での対策じゃないとダメなんだ。
この振り返りの場というのはアジャイル開発では定期的に設けるものとされているんだけれども、この納得を決まった時間内に導き出すってのも重要とされている。
時間内に解決策をチームで導き出すのはチームの責任ってわけだ。
チームで責任を負うために必要なもの
このチームで責任を負うってのは結構難しい。
何しろ、今までは責任は上司が負っていてくれたところをチーム全体で負うってことだからね。
もちろん全員が等しく責任を負うってのは現実的じゃないから、依然として上司が負っている責任の範囲は大きい。
それでも「このチームが責任を負う」という意識をメンバーが持つってことの重要性はアジャイル開発では重要なんだ。
そのために必要なのはなんなんのか?
おそらくはメンバー同士で尊重し合うってことなんだと思うんだ。
あのヒトはこれが得意。
あのヒトはムードメイカー。
得意不得意を認めあって協力してみんなで背負う。
それがアジャイル開発ってことらしいぜ。
なあ、あんたはどう思う?
俺たちは俺たちで結果に対する責任を共有していけると思うかい?
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