月の魔力
あんたもアメリカNASAの月面有人着陸計画「アルテミス計画」で日本人が月面に降り立つかもしんないってニュース見たかい?
なんつーか、オッサンの俺が生まれる前にヒトは月に降り立っているはずなんだけれど、アポロ計画以降にヒトは月に行っていないじゃん。
もぉ、月に行ったとか嘘じゃね?くらいの勢いで語られているよな。
さすがに今の情報化社会で完全に月面旅行をでっちあげるのは至難の業だろうから、今度はリアルに月面の大地にヒトが立つんだろうな。
グラナダの足跡は見られるんかな?
しかし月ってのは実に不思議な天体なんだよな。
いろんなことが偶然というにはあまりにも出来過ぎているって話を聞くわけだ。
今回はそんな月の不思議について調べてみる回だ。
ちっと宇宙のひみつに目を向けてみようぜ。
月にまつわるエトセトラ
まず月って存在はホントに俺たちにとっての日常に入り込んでいる門だと思う。
それにも関わらず、月について俺たちが知っていることってのは実に限定的だって思うんだよな。
なに?月のことなんてわかりきってんだろって?
いやいやいや、単純に月がどうして表と呼ばれる面を常に地球の方に向けているのかってことすら証明されてはいないんだぜ?
もちっと言えば、月の重力ってその大きさから考えると「低すぎる」なんてこと聞いたことないか?
単純に地球と月の体積比を計算すると、約49.3 : 1らしいんだけれど、質量比でみると約81:1ってなるらしく、どうも月って地球に比べると「スカスカ」らしいんだよな。
月が表をずっと地球の方に向けているってのが、もともと月は地球と一緒だったのが隕石の衝突のようなことが起きて、地球からちぎれたから起きているなんて説明を聞くことがある。
でもそうだとすると、この質量比と体積比の違いについて説明がつかないんだよな。
もっと言うなら、月の表と裏で明らかに様子が違うってのもある。
どうも裏側の方がめっちゃ凸凹しているってことらしいんだよな。
なんかホントなら地球に落ちていたかもしれない隕石を月が替わりに受け止めてくれているとか言う話もあるらしい。ホントかいな。
謎という魅力
月って言ってみれば宇宙の中で一番近くにある別の天体なわけじゃん。
その一番近い場所にたどり着くのにアポロ11号は片道丸三日ちょいの時間をかけている。
一番近いのにそんだけの時間がかかる。この辺はアルテミス計画でも多分変わらんよね、きっと。
そんな近くて遠い存在である月。
あんなにもはっきりと夜空に姿を見ることが出来るのに、こんなにもわからないことの塊である月。
こんなにわかりやすい「宝島」なんてそうそうあるもんじゃないよな。
俺たちは毎晩夜空を見上げるだけで、その夢の塊を眺めることが出来るってわけだ。
月がなかったら潮の満ち引きが起きていなかったから地球に生命が生まれることもなかった。
月の重力が今よりも大きかったら、地球上はもっと暴風が吹き荒れる世界になっていたかもしれない。
月の大きさがもっと小さかったら日食なんていう奇跡の天体ショウは怒らなかった。
ってか日食ってめちゃくちゃ奇跡的な現象だって考えたことあるかい?
だって、地球から見て、ジャストミートで太陽が隠れる大きさの天体がジャストミートの軌道で地球の周りをまわっているんだぜ?
よくよく考えてみたら奇跡と言わざるを得ない存在なんだよな。月って。
そんな奇跡的で謎に包まれて、なおかつあの冷たくも暖かさを感じられるような詩的な存在でもある月。
俺たちがガキンチョの頃から月でヒトが暮らすなんて言う物語を考え続けさせている月。
そんな月に見守られながら日々を過ごす俺たち。
ああ、そうか。
世界は奇跡の塊だったんだな。
なあ、あんたはどう思う?
奇跡の連続が生み出したこの世界でどこに向かって歩こうか。
夜空の月を眺めながら。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?