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新札発行との戦い

あんたは新札の発行のニュースを見ていたりするかい?

あれよあれよと言う間に、今日新札発行なんだな。
新札は20年ぶりだっていう話らしい。
たしかにそのくらいのスパンかも知れないな。
夏目漱石の千円札のイメージまだあるもん。

これからは一万円札の隠語が諭吉から栄一になるんかね?

ただ、俺個人としては渋沢栄一さんのことも、津田梅子さんのことも、北里柴三郎さんのことも知る機会がたまたまあったんだけれど、一般的な認知度はそれほど無い印象なんだよな。

津田梅子さんとか、小学校社会とかで習うっけ?

この紙幣の切り替えは、今日からズバンと切り替わるわけじゃなくて、1年で6割位入れ替わるくらいのペースらしい。

システム屋の視点からすると、新札ってのの対応はけっこう大変なんだよ。

今回はシステム面での新札対応について整理してみる回だ。

ちっと新札の対応状況を眺めてみようぜ。


金融機関の対応状況

まずは、なんつっても金融機関だよな。
新札が発行される今日までに金融機関のATMが新札に対応するのなんて当たり前だと思うじゃんか。

でも実際の聞き取り調査では9割までだってことなんだそうだ。

うぉう。そうなんだ。
銀行さんの場合、システムトラブルが即ニュースだし、金融庁から即お叱りを受けちまうから、慎重にならざるを得ないんだろうな。

それにしたって、銀行ATMで「新札で入金できません」はメチャクチャ苦情が来るだろうから、張り紙でもして「新札対応ATM」とかにするんだろうな。
あ、でもたぶん支店単位で更新しているだろうから、「当支店では新札対応は窓口でお願いします」とか書くのかな。

なんとか、金融機関としての機能は維持しつつ凌ぐって感じなのかもね。

スーパー・コンビニの対応状況


コンビニやスーパーは8割~9割程度は対応するらしい。
その意味では金融機関と大差無いんだな。
地味にすごい。

でも、新札対応でレジに列が出来ちゃう事になりかねないから、こっちもなんか張り紙で対応するんだろうね。

っていうか、現場のヒトやシステム部門のヒトからすれば、正直に言えば利益に全くつながらない投資や作業をすることになるから、辞めてくれってのが本音だと思う。

まあ、それはどの業界も一緒か。

交通機関の対応状況

公共交通機関では鉄道の券売機も同じく8割~9割。
路線バスは6割~7割なんだそうだ。

だいたい、公共交通機関を使うときは現金なんて使わずにSUICAとかの決済方法を使うのが浸透してきているから、まだそんなに焦んないで良いって判断もあるのかな?

俺としてはSUICAが出てから現金決済をバスでした記憶がない。

そうとう反応速度とかに気を使って開発されたって言うから、あれだけスムーズに乗り降り出来るんだよな。

その便利さが新札対応への猶予を生んでいるって思うと、色んな意味でありがたい仕組みだったんだなぁ。

コインパーキングの対応状況

地味に困るのがコインパーキングの対応状況なんだよな。
コインパーキングは5割程度らしい。

金融機関のATMは現金を扱うのは当たり前として、コインパーキングは現金決済の必要性ってあんまりない。
でも、結構頑なに現金オンリーってところが残っているよな。

しかも、新しい500円玉にも対応していないところは結構ある。

コレには事情があって、決済端末がネットワークでつながっていないってのがあるんだと思う。

コインパーキングってのは屋外にポツンと1台だけ決済端末が置かれている状態だから、その1台毎にネットワークを敷設するってのはコストに合わないんだよな。

金融機関、スーパー、コンビニ、鉄道はネットワーク経由で端末を更新出来る。
それもめちゃ大変なんだけれどね。

コインパーキングの場合はネットがつながっていないなら、現地に赴いて1台ずつ更新作業をするしか無い。

物理的に人海戦術でやっていくしか無いわけだ。

同じ様に自動販売機も人海戦術になるので、こちらは2割~3割くらいの対応ってことらしい。

なあ、あんたはどう思う?

新札対応のために各業界ともに色んな意味で四苦八苦しているってのに感じるものがあるかい?

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