子どものいじめへの対応

あんたはいじめって行為について何か思いを馳せることってのがあるかい？

ぶっちゃけ、俺たちオッサンがガキンチョの頃のいじめってのは凄惨っていって良いものだったと思う。
精神的ないじめは日常のことだった気がするし、物理的に殴る蹴るもやっぱり日常の延長線上にあった気がする。

では、今現在起きているいじめってのはどんな感じなんだろう？

ネットの普及もあいまって、より「防御が難しい」いじめに変わっていっている気がするんだよな。

今回はいじめってものにどう対応したら良いのかってのを想像してみる回だ。

ぶっちゃけ答えはないよ。
それでも考えることを辞めちまうわけにはいかないじゃんか。

名古屋で起きた悲劇

今回のことを考えるきっかけはこの動画からもらったんだ。

ざっくり動画を見させてもらったけれど、とある少女がいじめにより自殺って手段をとってしまったってのがあったそうだ。
それだけで、残された家族、友人の皆さんの心中は想像を絶するものがあると思う。

で、動画によれば、この事件に対して教育委員会および学校は「いじめはなかった」って結論を出したんだそうだ。

なんつーんだ？
その結論が真実だとして、じゃあなんで自殺なんて究極の方法をとったんだって思うやつじゃんか。

まずは、問題ない精神状態を保てているヒトにとって自殺なんて行為に至る経緯を理解なんてデキッコナイスって意見はわからなくもない。
問題は、その正常ではない精神状態をどうして学校も、家族も捕まえることが出来なかったのかってことじゃんか。

息子の異常に俺は気づけるのか

まあ、そう言われると「オマイは自分の息子の異常に気づけるのか」ってなるやつだ。

ぶっちゃけ、難しい気がする。

たぶん、息子は全力で自分が悩んでいることを俺に気づかれないようにすると思うから。

父親ってのは、男の子どもにとっては、最初に乗り越えるべきでっかい壁なんだよな。
そのRPGで言うところの中ボスに弱味なんて見せられるかよって話だ。

で、中ボスの俺はと言えばだよ。
俺を倒しにかかってくる息子が「いつお前は俺を倒しにくるんだ」って待ち望んでいるって構図だ。

その俺を倒しに来るはずの勇者がだよ。
いじめでもがき苦しんでいるってのをどうやって捕まえれば良いんだ？

会話しろ？
そりゃそうだ。

その上で、勇者は全力で虚勢を張ってるんだぞ。

表情を見ろ？
そりゃそうだ。

その上で、勇者は全力でポーカーフェイス決めているんだ。

なんでも話せる親であれ？
そりゃそうだ。

でも俺はいずれ倒されなければならない中ボスなんだよ。

そのためには俺は息子にとって「そうそう簡単には倒せないやつ」でないといけない。
そして、息子は俺を倒すために日々研鑽を積まないといけない。

そのときにいじめなんていうことが起きたら、息子はどう考えたら良いんだ？

そして、俺はその異常事態をどうやって捕まえれば良いんだ？

子どもの頃の自分を思い出す

ぶっちゃけ、俺は子どもの頃にいじめっぽいことを受けていたと思う。

男性からのいじめってのはあんまりなかったと思う。
今思ってみれば、体がでかかったし、その意味で物理的に俺をいじめるってのはリスクが高かったんだろう。

その代わり女性からはいじめられた。
やれ汚いだの、なんだのって罵られていた。
いや、たしかに身だしなみがいかがなものかってのはあったとは思うんだけれどね。

でも結局ガキンチョの頃の話なので、野郎共とは結構面白おかしく過ごさせてもらったって記憶がある。

つまりは俺は友達に救われていたってことなんだよな。

たぶんだけれども、俺がガキンチョの頃のそう言う悩みごとを自分の親とか周りの先生とかの大人に相談することなんて死んでもしなかったと思う。

そんなみっともないまねが出来るもんかってさ。

逆に「耐えることで俺は強くなる」位のことを考えていたと思う。

それもこれも、周りに友人がいてくれたからだよな。

だとすればだよ。
親として息子に出来ること。
それは「友達を大切にしなさい」って言うこと位なのかもしれないな。

なあ、あんたはどう思う？

俺たちが子どもたちにしてあげることが出来るのはどんなことなんだろうな？