順序が逆
一般的に、“成功者”と呼ばれる経営者の方々や
スポーツ選手達の半生を描いた本を読むことがある。
所属する世界が異なるにせよ、
紆余曲折ありながら、不可能だと思われていたことを
幾多の困難を乗り越えて、達成した物語になっている。
実際に僕が仕事をしていて気になることは、
何か新しい(困難だと思われる)ことを
手掛けようとした時に、
お金がない、
設備(システム)がない、
人手が足りない、
時間がない、
と経営資源が不足しているからできないと
主張する人がたくさんいることである。
規模に関わらずどんな会社であっても、
新しく何かを手がけようとする段階では、
経営資源が整っているはずがない。
実際に手足を動かしながら、
少しずつ足りないものを揃えて、
前に進んでいくしかないはずである。
それを、いざ自分達がやろうとすると
最初から環境が整っていなければできないと言う。
順序が逆。
前に進んでいきながら環境は整えていくもので、
環境が整ってから前に進み始めるものではない。
この順序を誤って理解していて、
一歩踏みだすべき時に、
なかなか踏み出せない人がたくさんいると思う。
非常にもったいないことである。