自粛生活4月20日
人と会うことが、こんなに贅沢なことになるとは思いもよらなかった。
愛知県に住んでいる私は4月上旬の緊急事態宣言を受けて、毎日仕事を終えたら、自宅へ直帰して、家族と過ごしている。
週末は家族で近所を散歩している。自分自身の気分転換になるし、なにより保育園への登園を自粛させている3歳の子どもの体力を消耗させるためである。
僕と妻の2人の暮らしであれば、自粛要請を受けて自宅にいたとしても時間を潰せるような趣味をもっているので、それほど苦労しなかったかもしれない。
ただ、3歳と0歳の2人の子供を抱えながらの自粛生活は負担が大きいし、彼らにとっても辛いことなんだと思っている。
4月から年少クラスになった3歳の子は、保育園で年上のお兄さんやお姉さんの後ろに金魚のフンのようについていって、一緒に仲間に入れてもらって遊びながら、多くのことをスポンジのように学ぶタイミングの真っ只中だった。だから本当は、登園を自粛させたくなかったけれど、妻が昨年出産して現在育休中で、保育園側からもできれば登園を自粛してほしい(特に育休中の家庭は自粛をお願いしますとははっきり言われていないが察して)というお達しを受けて、渋々自宅で過ごさせることにした。
大人たちも苦しんでいることは間違いないが、今まさに指数関数的な成長を遂げようとしている時期を迎えている子どもたちだって、貴重な機会を失っている。わが子のことで自分勝手なと思われるかもしれないが、それが残念でならない。
ひとまずGW明けまでと言われている自粛要請は、医療崩壊させることなく、治療薬やワクチンが開発できるまでの時間稼ぎに過ぎない。GW明けまで自粛したからといって、新型肺炎が収束するわけではない。
GW明け後に仮に全国的に一旦緊急事態宣言を撤回し、自粛要請を緩めるとしても、感染拡大の兆候が見られたら、再度自粛要請という繰り返しになる可能性が高い。
治療薬やワクチンが開発されるまで、自粛期間が長期化することは覚悟しなければならない。
この期間中に子どもたちの成長がなるべく妨げられないような措置を親としては施さなければならないと強く感じている。