生活情報(1/2)
〈米国オハイオ州に駐在帯同の障害児について、関連情報をまとめています。〉
ちょっとくだけた記事を書きたいと思いました。
今まで病院や学校など、enrollmentにフォーカスして書いてきました。しかしこれを読んでくださる方の多くは、日々子供を育てる親御さんであり、ご自身も駐在の帯同家族だと思います。私自身もそうです。そんな生活を一年続けてきた中で、やるべきことの優先度が見えてきました。私の感覚であり意見ですが、まとめてみたいと思いました。
優先すべきは、セルフケア、車の運転、そして最後に英語です。
セルフケアは一番大事です。
セルフケアと言っても、ネイルサロンやスパに行くようなケアではありません。基礎的なヘルスケアと、メンタルヘルスケアです。
私たち駐在妻はよくセレブなどと言われますが、実際この生活をしてみると、体力的、精神的にかなりの負担がかかっていることがわかります。異国の地でのワンオペ生活、異言語と異文化のコミュニケーション、家族のケア、学校関連などなど。それに加えて、日本でやっていても大変なspecial needsの対応もするのです。自分の体力と精神力がすべての資本となると信じて、それらを保つための時間などは、ぜひ、十分に確保してください。
基本的なヘルスケアとしては、運動と睡眠だと思いますが、要は風邪を引いたりせず、疲れをあまり引きずらず過ごせれば良いと思います。疲れていては子供の療育がおっくうになりますし、子供へのアプローチの良し悪しの判断は、睡眠不足では十分にできません。そして何より、体調がすぐれないと自分自身が不快で、メンタルヘルスの不調にも容易につながります。ヨガやテニスなどは日本語のクラスもありますので、自分に合ったメンテナンスをできるといいですね。ちなみに私は近所や公園を延々と歩いています。
メンタルヘルスは、自分のメンタルバランスを良く保つことが目標です。メンタルバランス、要は機嫌です。機嫌が悪かったり気分が沈んでいるのを、自分で発見して理解するのも大事、そしてその時は自分で自分の機嫌を引き上げます。なぜなら、私たちの機嫌は子供のメンタルヘルスに直結しますし、日々の家庭療育の質に直結します。人と会うのが好きな方、スポーツが好きな方、音楽が好きな方、いろいろいらっしゃると思うので、「遊んでばっかり」などと思わず、ぜひ自分の楽しいことをして過ごしてください。私は日本語の活字に溺れるのが何よりの薬なので、よく部屋にこもって本を読んでいます。
また、どうしても引き上げられない時は少し休んだり、専門家に相談してみてください。表西Dr(自己紹介のnote参照)もいつでも相談に乗ってくれると思います(宣伝ではありません)!
車の運転は、苦手な方もいらっしゃると思います。特に日本人が多いエリアでは、ご自身では高速に乗らないお母様も多いと聞きました。
しかしそんなことを言っていると、子供を病院やセラピーに連れて行けません。高速に乗るのが怖いからという理由で、効果の高そうなアクティビティを諦めるのはとてももったいないと思い、運転に慣れることは、英語よりも優先度が高いと感じました。
かくいう私も、Dublinでの環状高速道路270の乗り降りは未だに苦手ですし、逆車線に入ってしまったことも、高速ではありませんが二度ほどあります。もちろん、渡米当時は高速は恐怖でしかありませんでした。
運転の練習の提案ですが、よく行くグローサリーや学校などにナビなしで行けるようになってから、助手席に教官(と私は呼んでいます、もちろん主人です)を乗せて高速に乗り始めましょう。はじめは加速などはあまり気にせず、使う車線と合流のタイミングを覚えることが大事だと思っています。車好きのご主人が多いと思いますので、休日の運転をなかなか代わってもらえないかもしれませんが・・・。
自分で好きなところに行けるというのはとても素晴らしいことなので、少しずつ練習して運転に慣れ、セラピーやアクティビティにどんどん連れて行ってあげてほしいと思います。
最後に英語ですが、これはそれほど急がなくていいと感じています。
学校(Dublin cityに限る)と病院(Nationwideに限る)では通訳がつきますし、日本人コミュニティはたくさんあり、グロサリーではセルフチェックアウトで済みます。子供の病状についての単語などを調べておけば、あとは時間をかけて耳を慣らせて、スピーキングの練習です。
ただし例外も。私の経験談ですが、special needsの子供を連れているとまれに、病院などでなくても子供について聞かれることがあります。私は図書館のストーリータイムで、他のお母さんに話しかけられました。そういった際の受け答え、子供の症状についてのテンプレートのようなものは一通り作成して、覚えてしゃべる練習もしておくと安心です(個人的には、わからなかった場合のテンプレートも!医療の話は難しいです)。テンプレートはESLやチューターの先生にチェックしてもらうこともお勧めします。
とりあえず、今風(と言っている時点で古い)にいうと「spacial needsの子を持つ駐在妻がまずはじめにやるべき三つのこと」というまとめでした。
2/2では一般的な生活情報もまとめる予定です。
せっかくのオハイオ生活の機会、お母さん方も楽しめますように。
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