福井の味の思い出
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会社の仕事で福井に来た。
高校生の頃に修学旅行で永平寺を見学しに来て以来だ。
新幹線が東京から直通で開通し、駅前のマリオットホテルが開業して1ヶ月と新しいことずくめの旅だ。
福井には、料理のプロフェッショナルとの出会いと学びのための旅だった。
人は食べたもので出来ていると言われる。
健康に生きたいという思いが歳を重ねる度に募るが、本来、その前に“美味しいものを食べたい“という人の本能を満たさないビジネスはうまくいかない、ということを改めて学んだ。
人生でビジネスを成功させるためには、自分の感性を磨くというのも修行課題の一つだと思う。
美味しさという人ぞれぞれが感じる感性価値の世界で、普段の食生活と比較して、自分がどう感じるか、自分の“舌が反省“する時間だった。
プロの日本人シェフが認めた素材を使い調理した料理で、多くの顧客が認めた最高と言われている感性価値を体験するのも、食の世界の価値とは何かを知る上ではとてもいい体験だった。因みに、会社持ちなので、料理の値段は知らないので、純粋に料理に感じる自分の感性を試された時間だった。
やっぱり、美味しかった!
美味しいと感じると同時に、自分は周りの日本人と同じ感性をまだ持っているんだなぁと、仲間意識に安心感を持った瞬間だった。
朝食を食べた後は、同じ社長の別のブランドのお店で昼食を摂ることになった。もちろん、和牛の焼肉店だ。
2日間で1年分の肉を食べた感じだが、不思議と脂の質がいいため、胃には全くもたれない。
炭水化物は少なめであり、お酒も舐めるぐらいしか飲めないので、ダイエットには影響無い(多分w)だろう。東京に帰ったら、そっと体重計に乗って、もし先週より痩せてなかったら、体重計にピッと音がして記録される前に降りるという“なかったことにする“ズルをするとしよう。(了)