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良くも悪くも2交代制!? (徳島宿プロジェクト)

スイスイと上手く事が運ぶ時期もあれば、何かと上手くいかない時期もある。

私の場合、昔から2交代制の工場のごとく、ある周期でキッチリ入れ替わる。
その切り替わりは何となくだが、朝起きたときの雰囲気で不思議と分かるのだ。
すると、自信に溢れ強気だった自分があっという間に、不安で弱気な自分になる。あの自信は何処へやら・・・切り替わると前のことはすぐに忘れてしまう。

今回、連休の始まるちょうど1週間前に鳴門に出向いていた。
嬉しいことに毎日波があり、毎朝2時間ほどサーフィンを楽しんだ。どういうわけか恐ろしいほどの晴天が続く、残暑というより、猛暑といった感じ。さすがに真昼の倉庫は辛く、パソコン持参でwifiのあるファミレスに逃げ込み暑さをやり過ごすしかし夜になっても温度がなかなか下がらない。窓全開、パンツ一丁でアイスノンを頭に敷いてベッドに寝転ぶが、焼けた肌が火照って汗がとまらない。朝方少し涼しくなってようやく熟睡、そんな倉庫での毎日を過ごしていた。

こうして書くとそんなに悪くもないじゃんという感じだが、実は初日鳴門で目を覚したときから、悪い周期への切り替わりを予感しており、毎日サーフィンだけをして過ごしている自分を後ろめたく感じ始めている自分が現れていた。

ハッキリと切り替わりを悟ったのは、施設にいる父からのわがままな電話だった。
何とかなだめようと奮闘するが、散々口撃され、ついつい感情的に反論する自分が嫌になって落ち込む。お互いにとって、なんて不毛な会話なんだろうか・・・

気分を変えようと、車を走らせ山の中の温泉へ。するとボイラーの故障で臨時休業とのこと、お詫びにと係員にタオルをもらう。気を取り直して、温泉近くのホイル包みハンバーグが有名な美味しい洋食屋へ。すると今度は定休日だった。

翌日は、国の補助金事務局からの申請修正依頼の電話が・・・実はもう6回目だ。
補助金採択に続く、交付申請がいつまで経っても終わらない。
8月1日に最初の申請を行ってから、もうすぐ2ヶ月。細かい書類の修正やエクセル書類のエラー現象(当方はMACを使用)などもあり、何度も差し戻され、未だに申請中。この申請が受理されないと事業開始が認められず、遅くても9月には始められると思っていた改装工事の予定が立たない状態が続いている。

今回建築士と改装の打合せも予定していたのだが、こちらもキャンセルに・・・。
建設局に出す、倉庫から宿への仕様変更届けをお願いしていて、こちらも不動産屋や地元漁協などへの同意書への捺印など、まだまだ時間が掛かりそうで、先が見えない状態が続いている。

すると、家に帰りたいとわがままを言っていた父が、腸の不調を訴え緊急入院したと施設から連絡があり、連休前に慌てて鳴門から引き上げることに。
病院に駆けつけると、幸いたいしたこと無くホッとしたのも束の間、まさか入院するとは思ってなかった父は、納得がいかず、帰らせろとご立腹。コロナ禍で病室には入れないので電話で事情を細かく説明するのだが、病院にいるとかえってカラダも頭もおかしくなると、何を言っても毎日平行線の状態が続いている。

さらにこの週末の台風のせいで、鳴門倉庫の勝手口ドアガラスが割れてますよと、自治会長さんから連絡が。台風の最中、留守の倉庫を気にしていただいていたようだ。徳島もかなりの強風が吹いたようで、会長さん曰く、集会所のスレート屋根も一部剥がれたとのこと。やっぱり海沿いの立地を舐めてはいけないですね。テレビのニュースを見ていると窓1枚で済んで良かったかもとの思いもこみ上げてきた。

不動産屋さんに連絡を取り、しばらく鳴門に行けないので、雨が吹き込まないよう応急処置をお願いできないかというと、すぐに現場の倉庫を見に行ってくださり、対処しておきますと嬉しいお返事。ポストやラジオアンテナも飛ばされていると現状の細かい報告もしてくださった。自治会長さんといい、不動産屋さんといい、なんて優しい人たちなんだろうか。

これも、倉庫暮らしを続け、ご近所づきあいを大切にしてきたからこそ・・・。
この1週間、サーフィン以外はしっくりこないことばかりだったが、改めて鳴門の人々の優しさに触れ、とても救われた気がした。

そして・・・
昨晩、父の入院先から連絡があり、今週中には退院できますよと医師・・・。
よしよし、これをキッカケに諸々落ち着いていくかもな。

良いことも悪いことも日常的に起こるもの。


案外こうしたモード、
自分の気持ちがどちらにフォーカスするかに過ぎない。
還暦を迎えても、まだまだ人生修行が足りないということらしい。

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