2拠点生活のススメ|第168回|あのバニラティをついに見つけた
もう10年以上前になるだろうか、バリ島でお世話になった手作りの小さな宿で、お土産にとバニラティをもらったことがあった。
家に帰って飲んでみると、ほんのりバニラの香りがするものの、本来の紅茶のような香りや深みはまるでない、ところがこのチープな味わいが、逆に何杯でも飲めるというか、クセになってしまって日常のお茶として欠かせなくなってしまった。
それからバリに行く度にわざわざローカルスーパーに立ち寄って買って帰るようになった。ティバックが25個入って、確か1箱・現地価格で5,000ルピーぐらいだっただろうか。(日本円で約50円)、いつも必ず5箱ぐらいはまとめ買いしていたように思う。
徳島に新しい拠点をひらいてからというもの、すっかりバリにサーフィンに行くことも無くなって、このバニラティが手に入らなくなってしまった。
元々が安い紅茶なので、わざわざ輸入されることもなく、ネットでいろいろ探しても、出てくるのは同じインドネシア産でも高級な物ばかり。
仕方が無いので、日本で売られているバニラティをいろいろ試してみたが、あのチープなバニラティの風味に近いものは、結局見つからなかった。
一度は諦めかけていたのだが、ウィスキーを買いに偶然寄った、お酒のディスカウントショップ「やまや」で、それまで見たことの無いバニラティを発見。しかも1箱200円という安さ。これはついに見つけたかも知れない・・・早速、家に帰って飲んだ瞬間、まさにあの味とソックリで、思わず「来た〜」とガッツポーズが出てしまった。それ以来、徳島にも川西にも、どちらにも常備するようになった。
GOLDDEN TIPS と書かれたそのバニラティは、パッケージを見ると、どうやらインド産のようだ。「力強いアッサムティに、マイルドで甘いバニラをプラスしました。やわらかな味わいです」と説明文があるのだが・・・
実際には「浅い味わいに、かすかにバニラの甘い香り、水の代わりに何杯でもゴクゴク飲めます」といったイメージが正しいように思う。
紅茶通の方からしたら、意味が分からないかも知れないが、好きなものは好きなのだから、仕方ない(笑)。