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2拠点生活のススメ|第247回|ひととき猫になる

夕方家に帰ってきて、寝室で着替えていると、ベッドの上で眠っていたうちの老猫クーがチラリとこちらの様子をうかがって、伸びをした。

目が合って、起きるのかなと思いきや、カラダの向きを変えただけで、何事も無かったかのように再び目を閉じる。

何だかとても羨ましくなって、思わず横に添い寝してみた。

撫でているとクーが大きなあくびをひとつ、つられて私も大きくあくび。

まるで催眠術に掛かったかのようにだんだん意識がうすれていく。眠りに落ちる瞬間、一瞬薄目を開けたクーと目が合ったような・・・zzz。


ひととき、猫になる。


目が覚めると、私の傍らに、同じように丸まって眠っているクー。少し薄目を開けて私の顔を確認したが、すぐにまた眠りの世界へと戻っていった。

そっとベッドから抜け出し、時計を見る。

1時間ぐらい眠っていたことになるのだろうか・・・深く眠ってしまったようで、頭がボーッとして、なかなか意識がしっかりと戻ってこない。

振り返るとクーは、スヤスヤと夢の中。最近、クーはほんと寝てばかりだな。

よく見るとベッドに敷いたヒンヤリマットのあちこちにクーのよだれの跡が付いている。最近、片方の牙がグラついているようで、口に締まりが無いようだ。

私も同じように、いろいろ締まりが無くなってきたので、猫のことは偉そうに言えないが・・・お互い歳を取ったということか。


たまには猫になるのも悪くないな(笑)。

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