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2拠点生活のススメ|第231回|すべては人間が蒔いた種
今更なのかも知れないが、「難民化するウィルス」という記述を読んで目から鱗が落ちた。
それは、これまで野生動物の体内を生息地としていたウィルスが、動物個体数の激減によって住処を失い、難民化したウィルスが接触機会の増加した人間に移住したという話。
さらにグローバル経済がウィルスの移動・繁殖を加速化させているという皮肉。
自然破壊が進んでしまった現代において、これからも人間は様々なウィルスに脅かされ続けるのは必至。昨日ニューノーマルという記事を書いたが、この事実はまさに、もう後戻りはできないという現実を示している。
このところの異常気象もまったく同じで、人間が人間の手によって地球環境を著しく変えてしまったことによる必然なんだと改めて思い知らされた。
今最も環境破壊を推進させているのが、アグリビジネスだという話を聞いた。
食の未来を支えるというお題目の下、世界中で自然の森が農地に変貌している。試しにグーグル検索してみると、お国もたいそう力を注いで推進しているようだし、これから伸びる大きなビジネスチャンスだといった情報が山のように溢れている。このビジネスが環境破壊を加速させているというのが本当ならば、実に薄ら寒い話
人間が正しさより損得を追い求めてきた結果であり、ワクチンや気象予知などのテクノロジーがいくら進もうとも、それは対処療法で、地球環境の回復という根本的な問題の解決を目指さなければ、本当の意味で安全な社会は戻らない。
このことに早くから気づいていた人たちはたくさんいたのだろうが、歯止めが掛からなかったということは、人間が皆、今世限りのことしか考えてこなかった裏返しなんだろうな。
SDGsは、もはやお題目なんかでは無い。
世界経済を動かしている人々は、どこまでの危機感を抱いているんだろうか。まだまだ対処療法で稼げるとほくそ笑んでいるとしたら、人類に未来は無い。