2拠点生活のススメ|第272回|「もやし」基準で価値を考える
スーパーで一番安い食材、もやし。今日はなんと10円で買えた。
今の世の中で、他に10円で買える物があるだろうか。駄菓子のたぐいにはあるのかも知れないが、あの量や美味しさを考えると群を抜く安さ。何だか生産者の方に申し訳ない気までしてくる。いったいどれほど作れば潤うのだろう・・・。
ニラと豚バラで、もやし炒めを作ろうかなと思って、ニラに手を伸ばすと198円。いつもはそんなものかと思うのだが、もやしを買った後だと凄く高価な物を買った気がする。
そんな気持ちで商品棚を見ていると、袋入りの焼きそばがこれまた10円で売っていた。こちらは特売商品だったけれど、もやしだけで焼きそば作ると20円でできるやん、令和の時代とは思えない安さやな。
そんなことを考えながら、スムージーに入れるキウイをカゴに入れる。お〜5個入りとは言え400円。
俺ってセレブやな(笑)。
価格というのはいったい何で決まるんだろう。キウイには高価な輸送費や広告費がかかっているということか。ニュージーランド辺りに行って露地物のキウイを買うと同じく1個10円ぐらいで買えるんだろうか。
同じもやしでも、お総菜コーナーのもやし炒めだと200円ほどの値段が付いてくるだろうし、焼きそばに至っては200円を軽く超えてくるに違いない。
当たり前のことを何を今更言ってるのかと思われるかも知れないが、改めて価格というのは不思議なものだなと感じた。
希少価値のあるものは高いし、大量生産されるものは安い。けれど1万円のメロンが、もやし1,000袋分の価値があるとも思えない。何でも、もやし○○袋分というもやし基準で価値を考えると、世界が違って見え始める。
これぞ、もやしの存在意義なのかもしれないな〈笑)。