浦島太郎が思うこと・・・!?
父の日ということもあって、兵庫県へと帰ってきた。93歳になる父が老人ホームから一時帰宅。喰っちゃ寝の平穏な日々を送るせいか、一段と太った様子。
・・・にも関わらず、食事に誘うと食欲がなく特別何か食べたいものも無いと言う。せっかく娑婆に出てきたのだからとひつこく誘うと、回転寿司なら回ってくるネタを見ながら、好きな物を少しだけ取って食べられるのでいいと父。
土曜日と言うこともあって、予約できるならしておいた方がいいんじゃないという話になり、調べてみるとLINEで簡単に予約することができた。
久しぶりの回転寿司、案の定店の前には順番待ちのすごい人だかりができていた。
人をかき分け、受付の機械に予約番号を入力すると、席番号が出力され自分たちで座席へ。何か様子が違うなと見渡していたら、もはや寿司は回転していないんだと気づく。注文はすべてタブレット、音声案内と共に自動的に寿司が運ばれてくる。
もはや回転しないなら、システマチック寿司とでも呼べばいいんだろうか?
流れてくる寿司を見ながら、気になる物を摘まむつもりだった父の思惑は無残にも崩れ去り、それでなくても細い父の食欲は、ますます萎んでいくようだった。
父だけで無く、私もまるで浦島太郎になった気分。
回転寿司って、もっと夢がある楽しい場所だったような・・・
言い方は悪いけど、最新システムの展示場という雰囲気がして、とても食事する場所とは思えなかった。回転寿司に限らず、今後こうしたシステムを導入する店が増えれば、高齢者が買い物したり、外食したりするのは正直不可能になる。
還暦過ぎの私にとっても、人ごとじゃないような(笑)。
そう言えばその前日のこと、
大阪駅前に最近できた高層ビルへ仕事の打合せに出かけた。4畳半はあろうかという広いエレベーターでまずは11階へ。10階までは百貨店になっており、ここがオフィス階への玄関的なフロア。ここでエレベーターを乗り換えてさらに32階へ。この32階は会社の受付と会議室ばかりが並ぶフロアーで、その一室へと案内された。
窓からは、大阪の街を一望、普段地べたで暮らしているので、少しクラクラと目眩いがするようだった。トイレに行こうと部屋を出ると、受付嬢がどこからともなく笑顔で現れ、カードキーをかざし、トイレへと続くドアの鍵を開けてくださった。何だか恥ずかしいような、申し訳ないような気分・・・。
またまた、浦島太郎になったような・・・
打合せを終え、担当者がこのフロアを案内してくださった。
各会議室ごとにデザインテーマがあり、設えが異なる凝った作り。いろいろお話しを聞いていると、今は人材の売り手市場、いい人材を得るには綺麗で先進的なオフィスや便利な立地などが欠かせないとのこと。なるほど・・・そういうことか。
ただ、私なら海に浮かべた大型船や古い趣のある建物をリノベーションするなど、最新のシステムやセキュリティーを有しながらも、オリジナリティ溢れる楽しいオフィスの方が、魅力を感じるかもな・・・、きっと若者の話題にもなるはず。
店舗であれ、オフィスであれ、何であれ、こんな時代だからこそ、テクノロジーや最新のシステムといったものが表に出て威張るのでは無く、人と人がリアルに楽しく過ごせるために下支えする存在であって欲しいなと思う。
まあ所詮、浦島太郎が言っていることですのでお聞き流しを・・・(笑)。
今年の夏も徳島に阿波踊りがやってくる!
以外と知られて無いですが、阿波踊りは鳴門でも楽しめます。
踊り手は同じ、通は鳴門で一足先に楽しむとか…。
鳴門阿波踊り 8月9日〜11日
徳島阿波踊り 8月11日〜15日
期間中は混み合いますので、宿のご予約はお早めに!
皆様のお越しをお待ちしております。
最高ですよ!