2拠点生活のススメ|第221回|突然の退団
あのメッシが、突然バルセロナを退団するとの電撃報道が世界を駆け巡った。
どうやらリーガの規定による経済事情で、高額の給料を払うわけにはいかなくなったということのようだ。何だか奥歯に物が挟まったような話、そこには私たちには分からない大人の事情をはらんでいそうだ。
メッシの退団会見を見ていると、名残惜しさ満開といった未練たっぷりで涙を流しており、見ているコチラの胸が締め付けられる思いがした。まさかこんな事態になるなんて、本人が一番信じられないぐらい突然の話だったんだろうな。
元々、バルセロナやマドリードといったビッグチームは、スペインリーグを取り仕切る協会との対立や確執が噂されている。
スペインリーグでは、一部のチームだけがいい選手を獲得できるという不公平性を排除するためにクラブの支出が総収入より必ず下回るようにするという規定があるようで、メッシも従来の年俸を半額くらいまで値下げして契約を続けていたらしいのだが、それでもダメな事情が急にできたということか・・・。
バルセロナというチームには、他のチームと違ってオーナー企業も、経営者と言われる人も存在しない。ソシオと呼ばれる会員(ファン)が会費を払うことで運営されている。このソシオには、誰でもがなることができ、日本を始め世界中にソシオが居ると言われている。
スポンサーなどが絡まない分、政治的なチカラが働くようなこともないと思っていただけに、どうして急にこんなことになってしまうのか納得がいかない。
ただ、バルセロナには実際かなりの累積した赤字があるというのも事実のようだ。人気が収入に直接響いてくるチームだけに、選手獲得にもいろいろ無理があったのかな。しかもチーム運営においては、かなりのどんぶり勘定だったという噂もある。メッシが本当に抜けるとなると、離れるファンも増えるのでは無いだろうか、ますますその経営は苦しくなるのかも知れないな。
早々と、メッシの移籍先情報がいろいろ聞こえてくるが、これほど高額の選手を獲得できるチームとなるとおのずと絞られてくる。まあ無いと思うけれど、ヴィッセル神戸への移籍を誠しやかに語る人もいるようだ。
下部組織時代からバルセロナ一筋で、プロデビューから17年間をバルセロナに捧げてきたメッシ。この退団が政治的なことで余儀なくされているとしたら、ほんと哀しいことだな。
メッシの言うとおり、またバルセロナに帰ってこれる日を祈るばかりだ。
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