2拠点生活のススメ|第276回|アラジンパンツ
10月に入ったというのに、夏のような日差しが続いている。
雲一つ無い晴天なのに、水平線だけが少し霞んで微妙なグラデーションができている。青と青の間の曖昧な境界、水蒸気の仕業だろうか。
徳島から帰る途中、海を見下ろす室津のSAで、目が釘付けになった。
ただ暑いといっても、夏と違って空気が乾燥しているので、日陰に入ると涼しい風を感じることができるし、肌もサラッとしているが、湿気が無いせいなのか、紫外線が強く、サングラスが無いと目が凄く疲れるような・・・。
暑いからと薄着で居ると、日が落ちると急に肌寒くなるから油断禁物。
部屋の窓を開け放って熱気を逃がし、うっかりそのまま寝たりすると、夜中に布団を探して目が覚め、思わず窓を閉めるなんてことも起きる。
先日007を見に行った帰り、テンションがあがっていたのか、通りがかったアジアンティーのショップで、形と色合いの面白さに魅せられて、アラジンパンツなるものを衝動買いした。片足に胴体ごと入れそうな、凄くゆったりとしたシルエットの裾をゴムで絞った不思議なパンツ。そう言われれば空飛ぶ絨毯にこんなパンツをはいた人がつま先の丸まった靴を履いて乗っていたような・・・。
このパンツ、今の時期に相性抜群で、かなりゆったりとしてるので暑くないし、足首まであるので日が暮れても寒くない。しかも足首にゴムが入っているので、そのまま寝てもズリ上がって来ないという優れもの。
形の面白さにはちゃんと訳があって、昼夜の寒暖差の大きい砂漠地帯の季候にマッチしたパンツということのようだ。
きっと現地では、アラジンパンツなんていう呼び方はしていないと思うが、日本人からすると分かりやすいし、愛嬌もあっていいネーミングだな。
ちょっとしたことだけど、とても異国情緒を感じたし、改めて知らない国々に旅に出てみたいと思った。
もう少しのガマンなのかな?・・・収束というゴールは見えてきたのかな・・・。