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2拠点生活のススメ|第93回|日常にワクワクをくれるモノ

先日、徳島用にと思い、台湾製のTWSBI ECOという、今人気の万年筆を買った。

お手頃な価格というのもあるけれど、見た目もカジュアルでカッコいいし、何といっても吸入式なので、たっぷりインクが入り、補充の回数も減るので、毎日モーニングノートを書くのにもってこいだったのだが、初期不良なのか、ペン先の固定感が甘く、すぐにペン先が下がってグラつき字が太くなる。グッと押し込めば戻るのだが、今度はインクの出が悪くなって字がかすれてしまうというイタチごっこ。

さすがに毎朝のことでストレスが溜まるので、販売店に連絡してみると、点検して修理するか、交換するという話になった。1000円で買ったパイロットのkakunoという万年筆は3ヶ月の間、毎日しっかり使って何の不自由も感じなかったのに。

いづれにしても、毎日たくさん書くには少し無理があるのかも。TWSBIは中字でけっこう文字が太めになるので、封書の宛名書きや署名用に使うことにするかな。


徳島でのモーニングノート用に、もう1本買ってもいいかな・・・。

そう思った瞬間、もう居ても立ってもいられなくなり、ディープなネットサーフィンが始まった。気になる万年筆はたくさんあるのだが、見た目で選ぶとまた失敗しかねない。あくまで安定感を重視し、日本製の万年筆に狙いを絞って、お店の情報では無く、使用者のレビューを徹底的に調べてみた。

書き心地が良く、ハードな使用に耐え、飽きずにずっと使えるモノ。

すでにセーラー製の万年筆は持っているということもあり、プラチナの#3776センチュリーとパイロットのカスタム74の2つに絞り込んだ。どちらも、14kのペン先で、書き味に定評があり、値頃感もほぼ同じ。レビューを見ているとプラチナが固めでカリカリ系、パイロットは、インクフローが良くサラサラ系との評判。どちらも極細から極太まで、太さのバリエーションも多い。

プラチナのキャップには、スリップシール機構があり、完全密封することでペン先が乾きにくくインクが蒸発しづらいことを知り、気持ちが傾く。

ただあまり固いペン先は好みでは無いので、どうしたものかなと悩んでいたのだが、同じ細字でも、細軟という柔らかめのものがあると知り、心を決めた。

実際届いてみると、ペン先は柔らかめで良くしなるのだが、書き味はカリカリとサラサラの中間ぐらい。思っていたより文字は細めだったが、しっかり書ける印象。濃いブルーのスケルトンにシルバーのリングという見た目もいい感じ。これなら毎日使っても飽ないかも・・・お気に入りの1本になりそうだ。

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ネットサーフィンしている中で、ブロッターという道具にも興味を持った。ようは紙に付いた余分なインクを拭き取るための道具。なんか味わいがあるよな。

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モーニングノートを始めてから、毎日万年筆を使い始めて4ヶ月ほど。

最初はただの筆記用具だったのだが、やがて書くことが楽しくなるモチベーションアップのアイテムとなっていった。3ヶ月毎日続けたご褒美で、21kのセーラー万年筆を手に入れてから、いよいよ本格的な沼が始まった。

インクもカートリッジから、コンバーターへ、色も黒から、ブルーブラックへ。ノートも、より万年筆での筆記が馴染むモノへと変えた。机の上に鎮座するインクボトルのなんと愛おしいこと・・・。

緊急事態宣言下で、お家時間が増えたこともあって、万年筆沼がますます深くなってきた。お手入れや、インク補充など、元来面倒だと思うことも、楽しみの一つになって、どんどん愛着が湧いてくる。万年筆は長く使い続けることで、少しずつペン先が削れて、自分の筆記スタイルに合ったカタチへと育っていくものらしい。

そんなひとつひとつが、オヤジ心をくすぐってくる。

万年筆は、けしてカンタン・ベンリな筆記具では無い。けれど書くことで考えるという習慣が身につくにつれ、もう他の筆記具には戻れなくなった。まだまだ、この先も深い万年筆沼にハマっていくんだろうな。ちょっと怖い気もするけど、ワクワクする気持ちも隠せない。

日常にワクワクがあるなんて、素晴らしい!

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