2拠点生活のススメ|第204回|いちばん悲しいこと
今回のオリンピックは、いったいどこまでケチが付くのだろうか。
競技場問題に始まって、ロゴマーク、IOC会長辞任、開会式演出の交代、そして3日前にしての楽曲使用中止、そしてワクチン接種が間に合わない中での強行開催。
これでも開催できるというのだから、逆に驚きでもある。
世界的な企業であるトヨタがスポンサーを辞退するなど、オリンピックに関わることがイメージダウンに繋がりかねない状態って、よく考えれば恐ろしいこと。オリンピックに関わることは悪なのか、だとしたら平和の祭典は、悪の祭典と言うことになってしまう。
この状況を脱し、世界から賞賛されるオリンピックに変えることは、もう無理なのか? 今から打てる手はもうホントにもう無いのか? それって時間が無いから?
いや、誰もが火消しと運営に精一杯で、リスクを恐れて前向きなアイデアを出そうという機運が無いことが問題なんじゃないだろうか。それこそ、恥の上塗りじゃないのか、もどかしくて仕方無い。
そんな思いでSNSを巡っていると、「シン・ニホン」の著者、安宅さんのツイートに一筋の光を感じ、嬉しくなった。
日本代表のサッカー親善試合で、スポンサーであるKIRINがやっていたのだが、「#届けてキリン」でツイートすると、スタジアムの電光掲示板にツイートが流れるという応援方法があった。これってオリンピックにもぜひ取り入れるべきだ。
コレだったら無観客でも、世界中からメッセージを届けられるし、オリンピック競技のいろんな会場でできるはず。今からそんなものを用意する時間は無いのかも知れないが、アスリートと応援する人を繋ぐ素晴らしい仕掛けだと思う。
もう起こってしまったことは、今更どうにもできないけれど、オリンピックはまだ始まってもいない。やる限りは、今の状況でも盛り上げたり、応援したりできる方法を前向きに考える人たちやスポンサーは現れないのかな。
ピンチは最大のチャンス。
誰も何も手を打たず、アスリートの活躍で何とか挽回したいなんて虫が良すぎる。
政治家や関係者、テレビ局やスポンサーができないのなら、ツイッターやインスタなどを使って、一人一人が盛り上げるしか無い。
降りかかる火の粉を振り払うだけが、大人のすることなのか・・・。
ポジティブなアプローチで、汚名挽回しようとする姿勢を何も感じないことが、日本人として今、一番悲しい。
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